【スプリンターズS/穴馬アナライズ】レシステンシアは△評価、狙いはセントウルS組ではなく“小倉巧者”の盲点

今週のスプリンターズS(中山芝1200m)で、いよいよ秋GIが開幕する。昨年の覇者・グランアレグリアこそ不在だが、今年の高松宮記念で1、2着のダノンスマッシュレシステンシアが駒を進め、これに3歳世代から重賞ウイナーのピクシーナイトメイケイエールが参戦するなど、スプリント戦線の頂点を極めるにはふさわしいメンバーが集結した。

◆【スプリンターズステークス2021予想/穴馬アナライズ・後編】前売り“10人気以下”の伏兵含む3頭を公開中

■近年は「小倉巧者」の台頭が目立っている

スプリンターズSは昨年が1人気のグランアレグリアが制し、2着に3人気のダノンスマッシュ、3着には10人気のアウィルアウェイで、3連単2万2540円。2019年は2人気のタワーオブロンドン、3人気のモズスーパーフレア、1人気のダノンスマッシュで決まり、3連単6080円と固く収まった。

過去10年、1人気は【5-1-1-3】、2人気は【2-3-0-5】、3人気は【2-2-0-6】と比較的、平穏決着のレースとなっている。しかし、昨年の10人気3着のアウィルアウェイのほか、2018年は1人気1着のファインニードルに続いたのが、11人気2着のラブカンプー、13人気のラインスピリットと、いわゆる“ヒモ荒れ”が起きる傾向にある。

これらの穴馬に共通するのが「小倉巧者」という点。スプリンターズSへ向けての主要路線が前哨戦の中京芝1200m(2019年以前は阪神開催)のセントウルS、何より春の高松宮記念ということを考えれば、「中京巧者」が主役を担うはずだが、近年は「小倉巧者」の台頭が目立っている。

※2020年のクリノガウディーは同年・高松宮記念で1位入線後に4位降着ですが、入線実績から中京【1-0-0-0】で記載しています。

■中京【1-1-0-0】のレシステンシアは△評価

昨年3着のアウィルアウェイは中京【0-0-0-2】に対し、小倉【0-0-1-0】で前走・小倉遠征の北九州記念で10人気3着と好走していた。今年も2走前に小倉開催のCBC賞で3着と巧者ぶりを見せている。

2019年2着のモズスーパーフレアはこの時点で中京【0-0-0-1】で小倉は【2-0-0-2】、18年2着のラブカンプーは中京未出走で小倉【1-2-1-0】、同3着のラインスピリットは中京【0-0-0-5】に対して小倉【1-2-1-4】と明らかに「小倉巧者」であった。

高松宮記念とスプリンターズSの連覇や連続好走は見られるが、一方で高松宮記念とファルコンSの中京重賞2勝のミスターメロディは、スプリンターズSになると2年連続で4着止まり。2020年の高松宮記念で1位入線(4位降着)のクリノガウディーも、マイル戦となるが中京記念2着もあり、今年も中京のオープン特別、リステッド競走と連勝し、中京開催のセントウルSで3着好走と「中京巧者」ぶりを見せているが、やはりスプリンターズSでは5着までだった。

中京芝1200m≠中山芝1200m。

この背景から狙うべきは、2年連続で馬券に絡んでいる北九州記念組をはじめとする「小倉巧者」。まして、セントウルSは2020年から左回りの中京で行われており、右回りのスプリンターズSの前哨戦としてその存在意義は疑わしい。

今年もセントウルS3着のクリノガウディー、同4着のジャンダルムは穴人気になりそうだが、むしろ狙い目は別路線に潜んでいると見た。セントウルSを制したレシステンシアも中京【1-1-0-0】なら△評価に落とし、別表の「小倉巧者」から人気の盲点を発掘したい。

後編では「小倉巧者」から前売り10人気以下の馬を含めた穴馬3頭をピックアップする。

スプリンターズステークス2021予想コラム一覧

▼穴馬予想
◆レシステンシアとダノンスマッシュの2強に割って入る「前売り10番人気以下」の盲点

▼危険な人気馬
◆3歳世代台頭で不安視される有力馬 秋競馬GI開幕戦で「買うべきではない」一頭とは

▼データ予想
◆オール野芝で光り輝く、「馬券内率100%」の伏兵馬が波乱を巻き起こす

◆ダノンスマッシュとピクシーナイトの明と暗 どちらかに該当する“複勝率0%”データとは

▼追い切り予想
◆最高評価「S」は“豹変”ぶりを披露した有力馬 貫禄と順調さの証明で「視界良好」

◆レシステンシアに「B」の辛口評価 動き上々も「唸るような迫力までには……」

◆3歳馬ピクシーナイトに「A」の高評価 「GI仕様」の仕上げで好調キープ

◆高評価「A」は5歳の伏兵馬 時計以上の迫力で「大仕事があっても驚けない」

▼その他、データ傾向
◆【午前オッズ】ダノンスマッシュ3.1倍、レシステンシア3.7倍、ピクシーナイト5.6倍 4番人気以下は10倍以上

◆【馬場情報】中山は「芝:稍重・ダ:重」、芝のクッション値は「9.3」で前年より水分を含んだ馬場

◆【騎手データ】波乱の様相漂う秋GI初戦 注目は“フタ桁人気で一発”が見込める「穴騎手」

◆【枠順】レシステンシアの6枠は過去10年で「0-0-0-20」の“鬼門の枠” 注目は昨年勝利の5枠

◆【人気傾向】複勝率70.0%と1番人気を信頼も、波乱の使者は「10番人気以下」

◆【脚質傾向】レシステンシアに逃げ・先行“0勝”の不安データ 注目は最多9勝の「差し」

◆【前走ローテ】セントウルS組は過去10年5勝と圧倒的も、注目は2年連続好走中の「北九州記念組」

▼UMAJINチャンネル「必勝!岡井塾ースプリンターズS編」

著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
アスリートの素顔を伝えるメディア『SPREAD』の編集長。旅行・アウトドア雑誌のライターを経て、競馬月刊誌「UMAJIN」の編集長として競馬業界へ。その後、Neo Sports社にて、「B.LEAGUE」「PGA」「RIZIN」等のスポーツ×ゲーミフィケーション事業に携わり、現在に至る。競馬は、1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。


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