大迫傑がマラソンをはじめて気づいたこと「アメリカに染まらなくてもいい」

8月22日、アメリカ・ポートランドで、オレゴン州が活動拠点である『ナイキ・オレゴン・プロジェクト』に所属している大迫傑選手と、同選手のコーチを務めるピート・ジュリアン氏らによる対談イベントが開催された。

走ってみないとわからないところがあるのがマラソン

対談中、ナイキ・オレゴン・プロジェクトに参加してから経験したことを大迫選手は振り返った。

「ボストン(1)では、『とりあえずやってみよう』という感じで結果が出た。福岡(2)は、『できるか、できないか』という感じだったけれど、しっかりとできて自信がついた。もっと上を目指せると思った。ただ、走ってみないとわからないところがあるのがマラソン。そのために、全体の練習の中で、少しずつ不安要素をなくしていく必要がある。シカゴ(3)、東京(オリンピック)と、ひとつひとつ積み上げていく」

(1)2017年4月17日に開催された大迫選手の初マラソンとなるボストン・マラソンでは、2時間10分28秒で3位に入賞した。
(2)2017年12月3日に開催された福岡国際マラソンでは、大迫選手は日本歴代5位の2時間7分19秒で3位に入賞した。
(3)2018年10月7日に開催されるシカゴ・マラソンに大迫選手は挑む予定。

「アメリカに染まらなくてもいい」

アメリカ流のトレーニングを積み重ねているものの、日本で学んだことを全て捨てているわけではない。むしろ、気づけたことがある。

「日本人のいいところもある。勤勉なところや、長い距離への対応能力の高さだったり。こっちに来て、それが活きている。マラソンをやって特に感じたのは、アメリカに染まらなくてもいいのだということ。日本人の『魂』じゃないですけれど…。」

ピート氏も「日本は日本の指導方法でいい。日本人選手も活躍している。日本の指導法が悪いわけではない」と、日本選手の能力や、日本で行われている指導方法を否定することはせず、大迫選手の意見を肯定した。

日本人選手は脅威?

同氏は、続けて日本人選手の特徴についても言及した。

日本人選手は脅威。男女とも、メダルを目指して最初から頑張る。『うまくいけばいい』という気持ちではなく、最初から勇気を持ってメダルを狙いに来る。それができるのはアメリカではゲーレン・ラップだけ。スグルもその一人であってほしいが、誰が日本代表になっても、2020年に、(日本代表は)世界最高のチームになるはず」

(Photo by Atsushi Tomura/Getty Images)

《大日方航》

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