【サッカー】川崎フロンターレ、わずか1敗でリーグ制覇 鬼木達監督、連覇の要因は「我慢強さが選手に備わった」

J1・第34節が3日、各所で行われ、川崎フロンターレの2年連続4回目の優勝が決まった。ホーム等々力に浦和レッズを迎えた首位の川崎F。試合は1-1のドローに終わったが、2位の横浜F・マリノスガンバ大阪に0-1で敗れたため、リーグ連覇となった。

横浜FMは川崎Fとの勝ち点差が13に広がり、逆転優勝の可能性が消滅した。川崎Fの鬼木達監督は、監督としてJ1史上最多となる4度目のリーグ制覇を達成。チームは本拠地での無敗記録を21(19勝2分け)に伸ばし、優勝に花を添えた。

川崎F今節優勝が決まる条件は「川崎F 〇、横浜FM △ または ✕」あるいは「川崎F △、横浜FM ✕」となっていた。

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■MF家長「ギリギリのところで戦ってきた」

浦和とのゲームを1-1で終え、ピッチで横浜FM・G大阪戦の結果を待つ選手たちのもとに横浜FM敗戦が伝わると、一斉に歓喜の輪が広がった。グランドに突っ伏し涙を流す選手に、抱き合う選手たち。それぞれが優勝の喜びをかみしめた。そして、主将のDF谷口彰悟が優勝シャーレを掲げると、チーム全員が喜びを爆発させた。

リーグ戦4試合を残しての優勝は、昨季に並ぶ最速。そして、ここまでわずか1敗。圧倒的な強さに見えるが、MF家長昭博はテレビ中継内のインタビューで「僕たちはギリギリのところで戦ってきた感覚。毎試合結果を出せてホッとしている。今の順位にいられることは喜びより安ど感」と語り、決して楽なシーズンではなかったことを強調した。

確かに山あり谷ありのリーグ戦だった。本来ならチームの中心となるMF大島僚太がケガで離脱し、シーズン途中には五輪代表MF三苫薫、同MF田中碧という主力も海を渡った。家長も優勝インタビューで「代表クラスの選手が移籍して苦しいシーズンだった」と明かした。その上で「一人ひとり毎日向上することを目的にやってきて、良いチームになった」と話し、チーム全員の成長が連覇につながったと胸を張った。

■開始10秒で見せたプレスが今季の象徴

そして、この大一番でも川崎Fらしさを見せつけた。開始10秒、FWレアンドロ・ダミアンが猛然とプレスをかけ、スライディングで浦和DFのパスをカットした。ファーストプレーで見せた前線からのプレスは、今季の川崎Fを象徴するプレー。リーグ最多の得点力(71点)に目が行きがちだが、失点もリーグ最少(22点)。献身性やハードワークが生み出す守備力が今季のチームを支えてきたが、シーズン終盤でもそれを実践した。

J1史上最多となる4度目のリーグ制覇を果たした鬼木監督も「難しいゲームが多かったが、我慢強さが選手に備わった」とテレビのインタビューに答え、守勢に回っても冷静に試合を運べる選手たちの姿に成長を感じているようだった。

昨シーズンで長年チームをけん引してきた中村憲剛が引退し、日本代表MF守田英正もポルトガルへ。さらに今夏には三苫、田中と海外移籍が相次いだ。その中でもMF脇坂泰斗や大卒ルーキーのMF橘田健人が主力の抜けた穴を感じさせないプレーを披露した。さらに三苫が抜けたサイドには中国・重慶からブラジル人FWマルシーニョを補強し、すぐにフイットさせた。

能力を秘めた新人の獲得や、的を射た補強など的確なスカウティングが光る川崎F。ピッチに立つ選手・スタッフだけでなく、クラブの総合力が連覇の源泉と言えそうだ。

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文・SPREAD編集部


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