テニスの4大大会、全米オープン女子シングルスの準決勝が9月7日(日本時間)にあり、大坂なおみ選手(日清食品)が決勝進出を決めた。女子シングルスで、日本人選手が4大大会の決勝に進むのは初の快挙。
今季、全豪オープンでグランドスラム自己最高のベスト16へ進出し、3月にはWTAツアー初優勝達成と、大きな飛躍を遂げたことで知名度を徐々に上げてきたが、今大会でさらなるファンを増やしているようだ。
それも、テニスでの活躍はもちろんだが、インタビューを通して窺える、本人の天真爛漫な性格によるところも大きい。

(c) Getty Images
史上最悪のスピーチ?
「大坂なおみのインタビュー」でまず思い出されるのが、3月に行われたテニスのBNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)で、大坂なおみ選手がツアー初優勝を飾った際の優勝スピーチだ。
“This is probably going to be the worst acceptance speech of all time” – @BNPPARIBASOPEN champion @Naomi_Osaka_
We beg to differ! #BNPPO18 pic.twitter.com/4XpckdmLtq
— WTA (@WTA) 2018年3月18日
異例の「ハロー、私はナオミです。OK、気にしないで」という第一声でスピーチをはじめ、謝辞を述べる順番を忘れるなどグダグダ。スポンサーへの謝辞で危うく忘れそうになったヨネックスの名前を思い出したときには、見守っていた観客からも安堵の溜め息が漏れた。
段取りをすっかり忘れ、「史上最悪のスピーチかも」と自虐したが、正直に自分の思いを吐露し、大坂選手の人柄が存分に伝わってくるこのスピーチに、「最悪なんてとんでもない!」といった評価が集まった。
「だって、セリーナだからよ!」
今回の決勝進出を決めたスピーチも、すっかりファンの心を鷲掴みだ。
「13度あった(相手の)ブレークポイントですが、13回凌ぎました。どのように成し遂げたんですか?」という質問に、「こういうとちょっと変に聞こえるかもしれないけれど、私は本当にセリーナ(セリーナ・ウィリアムズ選手)とプレーしたかったの。それだけを考えていたわ」とはにかみながら答えると、観客席からは割れんばかりの歓声が沸き起こった。
13 break points saved…How did you do that?
“I just really want to play Serena”@Naomi_Osaka_ #USOpen pic.twitter.com/rdTXNh4Ehx
— US Open Tennis (@usopen) 2018年9月7日
「なぜ?」というさらなる問いかけに、「だって、セリーナだからよ!どういう意味?」とニッコリ。
Naomi Osaka’s message to Serena before they face each other in the US Open final?
“I love you.” ???????? pic.twitter.com/B7m8FzJWjm
— espnW (@espnW) 2018年9月
観客席にいた母の大坂環さんに、「愛してるわ!私やったよ!」とメッセージを伝えた後、次の対戦相手で、自身も憧れているというセリーナ・ウィリアムズ選手に「何か言うことはないか」と促されると、「I love you」と答え会場を爆笑の渦に。
最後に「付け加えることは?」と聞かれると、「みんな大好き」と満面の笑みを浮かべた。

(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)
このスピーチに、「誰が大坂なおみのことを嫌いになれるだろう?」「めちゃくちゃ愛らしい。最高のインタビューだぜ」といった反応が世界中から集まっていた。
After that post match interview. Who wouldn’t like Naomi Osaka. Come on Naomi! Good luck!
— Primary Technologies (@PrimaryTechCom) 2018年9月7日
Naomi osaka!! Damn she is adorable. Best post match interview in a long time #USOpen
— Nirmal Kumar (@iamnirmalk86) 2018年9月7日
「ラスボス」との対戦
ネット上で「ラスボス」とも言われているセリーナ・ウィリアムズ選手に、ついにたどり着いた大坂選手。

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)
セリーナ選手は、自己最高世界ランキングはシングルス・ダブルス共に1位。男女を通じてシングルス・ダブルスともに「キャリア・ゴールデンスラム(※)」を達成した唯一の選手。生涯獲得賞金は8000万ドルを超え、すべての女子プロスポーツ選手を含めて史上1位。
※選手生活の中で、4大大会(全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン)とオリンピックの5大会で優勝すること。

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)
3月のマイアミ・オープンで初めて対戦して勝利しているものの、当時セリーナ選手は出産明けで本調子ではなかった。本人も「前回の対戦ではナオミに負けたけど、あのときは万全の状態ではなかった」と強調している。
改めて、この「ラスボス」を攻略できるか。期待大だ。
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