【ジャパンC/穴馬アナライズ-前編】シャフリヤールは△評価 単勝10倍以上の長距離砲に“一発”の気配

アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの「牡牝三冠馬」対決に湧いた昨年のジャパンカップ。今年も史上初の4世代ダービー馬の競演という好カードとなった。

とくにラストランとなる昨年の無敗三冠馬コントレイルと、今年の日本ダービーをレコードで制したシャフリヤールの対決に注目が集まるが、1、2番人気のワンツー決着は、じつは昨年が11年ぶり。「2強」に割って入る穴馬の発掘こそが、ジャパンカップ攻略のポイントとなる。

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■穴馬の好走条件は長距離実績

過去10年のジャパンカップにおいて、単勝オッズ10倍以上の馬が馬券に絡んだのは10回。該当馬の共通点を探ると、芝2400m以上の重賞実績がある、いわゆる“長距離砲”が穴を開ける傾向があった。

たとえば2017年5番人気1着のシュヴァルグランは、前年のジャパンカップで6番人気3着の実績のほか、同年の阪神大賞典、天皇賞・春で連続2着の後、前走・京都大賞典では3着に好走していた。

とくに京都大賞典、阪神大賞典、天皇賞・春で3着内の実績がある馬が、ジャパンカップで好走するケースは多く、2016年5番人気2着のサウンズオブアース、15年7番人気2着のラストインパクト、13年11番人気3着のトーセンジョーダン、11年14番人気3着のジャガーメイルがこれに該当する。

該当例10回のうち芝2400m以上の重賞実績を持たずにジャパンカップを好走できたのは、2014年6番人気3着のスピルバーグのみ。単勝オッズ10倍以上の馬の好走には長距離実績が必要というわけだ。

■ダービーレコードのシャフリヤールは△

ジャパンカップで長距離砲が好走する要因はレースラップにある。たとえば、2020年のジャパンカップは前半35秒3-後半37.8と完全な前傾ラップで、同年の日本ダービーは前半36秒8-後半34秒3と明らかな後傾ラップだった。

▼ジャパンカップ(アーモンドアイ)
12.7-10.8-11.8-11.3-11.3-11.5-11.8-11.9-12.1-12.3-13.2-12.3

▼日本ダービー(コントレイル)
12.6-11.3-12.9-12.6-12.3-11.8-12.2-12.3-11.8-11.3-11.3-11.7

昨年のジャパンカップでは三冠馬3頭を相手に馬券には絡めなかったものの、前年のオークス2着やジャパンカップ2着のカレンブーケドールが4着、前年の天皇賞・春2着、香港ヴァーズ1着、前走・京都大賞典1着のグローリーヴェイズが5着と、やはり長距離実績のある馬が上位に食い込んでいる。

前傾ラップだった昨年のジャパンカップで2着の実績があるコントレイルは「当確」と言えるが、今年のダービー馬シャフリヤールには「黄信号」が灯る。

同馬は毎日杯で芝1800mの日本レコードタイ、日本ダービーでレースレコードを計時するほど、スピードが勝ったタイプであり、2000m前後の中距離適性が高い馬。秋初戦の神戸新聞杯では道悪のタフな競馬で完敗しており、ジャパンカップ特有のタフな競馬への適性には疑問が残る。

ここは「2強」の一角を担うシャフリヤールを△評価に留め、アルゼンチン共和国杯連覇のオーソリティをはじめとする長距離砲を上に評価したい。「後編」では長距離実績のある馬から“盲点”を突く。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。


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