■チュウワウィザード
【中間調整】2走前・帝王賞のレース中に骨折。前走のJBCクラシックが骨折明けの復帰戦だった。ある程度攻められてはいたようだが、やはり脚元と相談しつつだったようだし、入った枠は最内枠。砂の深い内めを終始回らされ、力を出し切れずに3着に終わっている。その後、チャンピオンズカップを目指すのは昨年同様。昨年より1週早めに栗東へ戻り、入念な調整が進んでいる。11月11日の初時計で坂路ラスト2Fで13秒3-13秒2(馬なり)とまずまず素軽く動き、骨折明けを使われた反動はそこまでではなさそう。24日の1週前追いでは、この中間初めてCWコースに下ろされ戸崎騎手を背に併せ馬。手応えでは見劣ったが、オープン馬ダノンテイオーに対し渋太く先着を果たしている。
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【最終追い切り】1週前でしっかり負荷が掛かっており、今週は脚慣らし程度の坂路単走調整。バランスを調整する程度の内容だった。伸びそのものには力強さがあったが、全体的に硬さがあり、ラストでやや気を抜くような面を見せた点も気になる。
【見解】JBCからチャンピオンズカップというのは昨年と同じで、乗り出しは昨年より早かった。順調に本数を重ねているのはいいが、仕掛けられての反応や気迫はいささか寂しく感じる。年齢的を重ねてズブくなっているのかもしれないが、軽度だったとは言え骨折の影響がまだ残ってる可能性も捨てきれないところだ。昨年このレースの覇者であり、今年春にはドバイWCで2着。地力で抜けているものの、取りこぼすシーンは考えておきたい。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。