【ボクシング】井上尚弥、8回TKO勝利も思わぬ“苦戦” 強打を耐えた挑戦者に衝撃「こっちがメンタルをやられそうで…」

(C)Getty Images

WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥は14日、両国国技館で行われた防衛戦(WBA6度目、IBF4度目)に臨み、IBF同級5位のアラン・ディパエンに8ラウンドTKOで勝利した。井上の戦績は22戦22勝(19KO)無敗。

実に2年ぶりとなった日本国内での防衛戦で勝利を収めながらも、試合後の井上は打たれ強い挑戦者について「やってるこっちがメンタルをやられそうで……」と振り返った。

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■「戦前の予想、期待をはるかに下回る試合で申し訳ありません」

日本ボクシング界においては新たな取組みとなるPPVでの配信となった「PXB WORLD SPIRITS(ピーエックスビー・ワールド・スピリッツ)」、そのメインカードとして実施された防衛戦は思わぬ展開となった。

1ラウンド、2年ぶりに国内のリングに放たれた“モンスター”井上は、距離を取りながらディパエンのジャブを見切っていく。2ラウンドからは徐々に井上が圧をかける場面が増え、キレの良いワンツーを繰り出していく。ペースを握った井上は続く3ラウンドもジャブの手数でディパエンを圧倒。右ボディでディパエンの動きが鈍ると、リズミカルにパンチをねじ込んでいく。劣勢気味のディパエンも強烈な右を繰り出すが、決定打にはならず。

4ラウンドでは一転しディパエンが果敢に前に出ながらパンチを繰り出すが、井上も左アッパー4連発で応酬。モンスターの強烈なボディを受けながらも立ち続け、打ち返す挑戦者のタフさに会場もどよめく。5ラウンド、6ラウンドも井上優勢は変わらないが、ディパエンは時折笑顔も見せながら耐え抜く。

後半7ラウンドに突入しても、ティパエンは井上の強烈なボディを受けながら「もっとこい」とアピール。強打を浴びた直後でも打ち返す挑戦者には不気味さも漂う。確実に主導権を握りながらも決めきれない流れを変えるべく、井上がスイッチする場面もあったが決定打は出ず。

しかし8ラウンド終盤、ついに井上の左フックが決まりディパエンはたまらずダウン。なんとか立ち上がるが、井上はここを見逃さず強烈な左フックをヒットさせディパエンをぐらつかせると、レフリーが試合をストップしTKO勝利。一貫して攻め続けた井上の気迫と、それを受け止め続けたディパエンのタフさが目立った試合となった。

試合後の井上は「皆さん2年ぶりの日本での試合、足を運んでくれてありがとうございました。戦前の予想、期待をはるかに下回る試合で申し訳ありませんでした。ディパエン選手は本当にタフで、すごく根性も感じたのでこういう試合展開になってしまいましたが、また今後期待してください」とコメント。ディパエンについて、「リードジャブは手応えあったのですが、『これ効いているのか』っていうくらい表情も出さずタフさを出してきたので、やってるこっちがメンタルをやられそうで……。『あれ、俺パンチないのかな』と感じてしまうくらいタフでした」と振り返った。

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文・SPREAD編集部


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