森保ジャパンのメンバーは全くの新しい顔ぶれに…カタールW杯で対戦するライバルたちにも注目

世界中を熱狂の渦に巻き込んだロシアW杯が幕を閉じ、興奮も少し冷めてきた最中。森保一新監督の元で、8月30日に日本代表メンバーが発表された。

初陣は、9月11日にキリンチャレンジカップ2018で対戦したコスタリカ戦。3-0の快勝を収め、順調な船出となった。現在の日本代表のメンバーを見てみよう。ロシアW杯のメンバーと比較すると、「全く」と言っても過言ではないほど新しい顔ぶれとなっている。

(Getty Images)

森保ジャパンと西野ジャパン。それぞれの顔ぶれは以下のとおりだ。

森保ジャパン

(Getty Images)

▽GK

  • 東口順昭(G大阪)
  • 権田修一(鳥栖)
  • シュミット・ダニエル(仙台)

▽フィールドプレーヤー

槙野智章(浦和) 大島僚太(川崎F)
佐々木翔(広島) 伊東純也(柏)
車屋紳太郎(川崎F) 中島翔哉(ポルティモネンセ)
遠藤航(シントトロイデン) 南野拓実(ザルツブルク)
室屋成(FC東京) 三竿健斗(鹿島)
植田直通(セルクル・ブルージュ) 伊藤達哉(ハンブルガーSV)
三浦弦太(G大阪) 堂安律(フローニンゲン)
冨安健洋(シントトロイデン) 小林悠(川崎F)
青山敏弘(広島) 杉本健勇(C大阪)
山口蛍(C大阪) 浅野拓磨(ハノーファー)

西野ジャパン

(Getty Images)

▽GK

  • 川島永嗣(FCメス/フランス)
  • 東口順昭(ガンバ大阪)
  • 中村航輔(柏レイソル)

▽フィールドプレーヤー

長友佑都(ガラタサライ/トルコ) 乾貴士(エイバル/スペイン)
槙野智章(浦和レッズ) 香川真司(ドルトムント/ドイツ)
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド) 山口蛍(セレッソ大阪)
酒井宏樹(マルセイユ/フランス) 原口元気(デュッセルドルフ/ドイツ)
酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ) 宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)
昌子源(鹿島アントラーズ) 柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)
遠藤航(浦和レッズ) 大島僚太(川崎フロンターレ)
植田直通(鹿島アントラーズ) 岡崎慎司(レスター/イングランド)
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ) 大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)
本田圭佑(パチューカ/メキシコ) 武藤嘉紀(マインツ/ドイツ)

ロシアW杯メンバーは4人だけ

なんと、ロシアW杯メンバーは、東口順昭選手、槙野智章選手、遠藤航選手、植田直通選手の4人だけだ。

まず、3大会連続でキャプテンを務めた長谷部誠選手が代表引退を表明。チームの顔でもあった本田圭介選手も代表を退いた。

ロシアW杯開幕時の平均年齢が28.26歳と非常に高かったチームは、全く別のチームへの若返りを強いられた。新代表の平均年齢は、25.3歳と、約3歳も若い。

長谷部選手(c)Getty Images

本田選手(c)Getty Images

若返った日本代表

森保監督は東京五輪で中核を担うU-21(21歳以下)日本代表の指揮官も兼務しているため、チームの若返りを担当するのにうってつけの人物であったとも言えるかもしれない。メンバーを発表する前には、「東京五輪世代でチャンスを与えるべき選手にはA代表の舞台も経験してもらう」と強調していたこともあった。

佐々木翔選手、冨安健洋選手、伊藤達哉選手、堂安律選手などの初招集組にも期待がかかる。

浅野選手(c)Getty Images

また、W杯出場が期待されながらも最後に選考に漏れてしまった浅野拓磨選手や三竿健斗選手、中島翔哉選手、車屋紳太郎選手、小林悠選手、杉本健勇選手らもしっかりとメンバー入りした。

かつて監督自身がサンフレッチェ広島監督時代に指導した、佐々木選手、青山敏弘選手、浅野選手らは、それぞれ守備、中盤、攻撃の選手。森保監督の戦術を各ポジションの選手に伝えるために、重要な媒介となる存在かもしれない。

編集部は、森保ジャパンの核となるであろう選手をピックアップしてみた。

中島翔哉(23歳、なかじま・しょうや=ポルティモネンセSC /ポルトガル)

中島選手(Getty Images)

ロシアW杯の選考でポリバレント性(多数のポジションが出来る能力の部分)で劣る面があったとして落選したが、その落選には疑問の声も多くあがっていた。

ポルトガル1部のポルティモネンセSCで活躍する中島選手。積極性あふれるタッチの細かいスピードに乗ったドリブル、絶妙なコース取りが特徴的。創造性のあるパス、カットインシュート、フリーキックなどの精度も高い。

以前、当編集部のライターは、別取材で「中島選手のようなプレーをするためにはどうしたらいいか」と尋ねた。

中島選手は「まずはサッカーを楽しむことかな。周りとか関係なく、自分がやりたいことをやって、結果がついてくれば周りも認めてくれる。自分がやりたいプレーはなんなのかしっかりと見つけること」と答えてくれた。

2004年より東京ヴェルディの下部組織に加入。元来海外への関心も強く、中学生時にはブラジルへのサッカー留学も3度経験した。

本人は自身を「人見知り」としている。「SNSは苦手」としているが2018年5月23日に「これをきっかけに自分のことを知ってもらいたい」とブログを開設。(https://ameblo.jp/shoyanakajima/)

堂安律(20歳、どうあん・りつ=フローニンゲン /オランダ)

堂安選手(Getty Images)

弱冠19歳でオランダのフローニンゲンに新天地を求め、公式戦31試合で10得点4アシストと結果を残し、サポーターズクラブが選出する年間最優秀選手賞を受賞。

「俺がキング」とその若さで言ってのけるピッチ内外での堂々たる立ち居振る舞い。ピッチの王様として、次の日本代表を背負っていける存在になるだろう。

ゴール前で落ち着いてプレーし、得点をきっちりと重ねる様子は日本のファンも感嘆させている。利き足は左。

まだ20歳。厳しい環境で揉まれ、頼もしくなった姿で、4年後は日本を背負う存在の一人になることが期待される。

また、10月1日に発表された、ヨーロッパでプレーする最も活躍した21歳以下の選手に贈られる「ゴールデンボーイ賞」の候補者40名に、堂安選手も選出されている。

過去には元イングランド代表FWウェイン・ルーニー(当時マンチェスター・U)やバルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが受賞。昨年はパリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・ムバッペが選ばれた。

4年後のカタール・ワールドカップで対戦するかもしれない同世代のライバルたち

チームを支える1987年組の槙野選手、小林選手の同世代には、リオネル・メッシ選手(バルセロナ/アルゼンチン代表)やルイス・スアレス選手(バルセロナ/ウルグアイ代表)がいる。

メッシ選手(Getty Images)

スアレス選手(c)Getty Images

これらの選手は、引退してしまう可能性もゼロではないが、出場するとしたら次のカタールW杯が最後の機会になるはずだ。選手生活の集大成を、次のW杯に向けてぶつけてくるかもしれない。

1991年組の天野選手の同世代には、ケヴィン・デ・ブライネ選手(マンチェスター・C/ベルギー代表)、アントワーヌ・グリーズマン選手(アトレティコ・マドリード/フランス代表)、ハメス・ロドリゲス選手(バイエルン/コロンビア代表)、エンゴロ・カンテ選手(チェルシー/フランス代表)など、主力となって各国を率いてくるだろう選手が複数いる。

ケヴィン・デ・ブライネ選手(Getty Images)

カンテ選手(Getty Images)

グリーズマン選手(c)Getty Images

ハメス・ロドリゲス選手(c)Getty Images

日本代表の中核となる1993年組の遠藤選手、伊東選手の世代には、ポール・ポグバ選手、(マンチェスター・U/フランス代表)ロメル・ルカク選手、(マンチェスター・U/ベルギー代表)らがいる。いずれも今回のロシアW杯で大活躍した選手たちだ。

ポグバ選手(c)Getty Images

ルカク選手(c)Getty Images

日本代表にはW杯経験のある選手が少ないため、この経験不足をどうカバーできるかも、鍵になってくるだろう。

期待の1994年世代

おそらく日本代表で最も期待を集めるのが、1994年組の室屋選手、中島選手、浅野選手世代ではなかろうか。

この世代には、ラヒーム・スターリング選手、(マンチェスター・C/イングランド代表)バンジャマン・メンディ選手、(マンチェスター・C/フランス代表)ベルナルド・シルヴァ選手(マンチェスター・C/ポルトガル代表)らが名を連ねる。

ちなみに、1998年組の堂安律選手の同世代には、今回のW杯で一躍脚光を浴びたキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン/フランス代表)選手をはじめ、トレント・アレクサンダー・アーノルド選手、(リヴァプール/イングランド代表)パトリック・クトローネ選手(ミラン/イタリア代表)が次のW杯に向け虎視眈々と爪を研ぎ始めている。

ムバッペ選手(c)Getty Images

初陣の評判

まだ帆を上げたばかりの森保ジャパン。順調な船出となったからといえど、過度な期待は禁物だ。とはいえ、初陣を見ると、どうしても期待してしまう「何か」を、新しい日本代表は持っていたように思える。

SNSでも、期待の声が多く寄せられていた。

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