6日に東京競馬場で行われる第72回・東京新聞杯(GIII、芝1600m)のデータを紹介する。
昨年の桜花賞で3着、前走の秋華賞で2着とGI制覇まであと一歩だったファインルージュ、本レースの連覇を狙うカラテ、前走・阪神C2着でアーリントンC以来の重賞2勝目がかかるホウオウアマゾン、ここまで同舞台で3連勝中と好調なイルーシヴパンサーなどが出走予定だ。
ここでは過去10年のレース結果を基に予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【東京新聞杯2022予想/追いきり診断】攻め強化のホウオウアマゾンに「A」の高評価 成長途上も「気持ちと心身ともに上々の状態」
■1人気は期待を裏切る
過去10年の上位人気馬を読み解くと、1番人気は【1-0-2-7】で、勝率10.0%、連対率10.0%、複勝率30.0%と単勝回収率も27%と低迷している。唯一、人気に応えることが出来たのは19年のインディチャンプ(単勝オッズ2.7倍)のみとなっている。昨年のヴァンドギャルド(単勝オッズ2.7倍)は4着、20年のレッドヴェイロン(単勝オッズ2.9倍)は9着と2年連続で馬券圏外となっている。
2番人気も【1-0-1-8】で勝率10.0%、連対率10.0%、複勝率20.0%と2018年のダイワキャグニー(3着)、13年のクラレント(1着)と2頭しか馬券に絡めておらず、信頼できない成績となっている。一方、最多3勝を挙げているのは、3番人気【3-1-1-5】で勝率30.0%、連対率40.0%、複勝率50.0%と好成績を残している。

また、1着を2回挙げているのが5番人気と8番人気となっている。5番人気は【2-3-2-3】と馬券に最多となる7回絡んでおり、昨年もカラテが1着、20年のクリノガウディーは3着となっている。8番人気は【2-0-0-8】で単勝回収率がトップとなる374%となっているが、1着は14年のホエールキャプチャと12年のガルボと近年は馬券圏内に入ることが出来ていない。
4歳牝馬ファインルージュが人気の中心となりそうだ。過去10年の人気傾向から最も良績を集めている5番人気を素直に信頼し、3番人気の好走も想定しておくことが馬券攻略のヒントとなりそうだ。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】牝馬が「3勝」を挙げている良枠にファインルージュ、カラテは昨年Vの5枠に入る
◆【血統傾向】単回収値「185」の配合 東京マイルで浮上する推定10倍前後の伏兵に注目
◆【脚質傾向】上がり最速が「勝率0%」という難解データ 注目すべき上がり3Fの順位とは
◆【前走ローテ】目下3連勝中のプリンスリターンに警鐘 東京マイル「勝率0%」の鬼門データ
東京新聞杯2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】最高評価「S」は“前向きさ”が加わった有力馬 気迫、迫力アップで「絶好の状態」
◆【A評価】攻め強化のホウオウアマゾンに「A」の高評価 成長途上も「気持ちと心身ともに上々の状態」
◆【A評価】カラテを上回る高評価は推定オッズ70倍の“爆穴” 体質強化で「真価を発揮できそうな状態」
◆【B評価】人気の一角に不満の低評価「B」 ピーク時と比べれば物足りず「前進気勢に欠ける」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】惨敗続きの伏兵に”妙味” 「連対率75%」の得意舞台で巻き返し必至
◆【穴馬アナライズVol.2】前日“8人気以下”の実績馬、良枠ゲットで「課題克服」へ
◆【穴馬アナライズVol.3】単勝40倍以上の人気薄 前走大敗も”収穫あり”で「一発に期待」
◆【危険な人気馬-前編】上位人気の一角は“消し” 春のマイル路線を占う一戦で「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】仮想「安田記念」の臨戦過程で挑む“マイル巧者”を本命視 人気のプリンスは鞍上に不安
▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で“連対率65%超”に急浮上 激熱の組み合わせに「割り引く必要はない」
◆【データ攻略-前編】春のGI戦線へ弾みをつけたい有力馬 条件好転で“鉄板”「馬券内率100%」が後押し
◆【データ攻略-後編】推定10人気前後の穴馬 抜群の安定感で「再度の激走に期待したい」
文・SPREAD編集部