6日に中山競馬場で行われる第59回・弥生賞(GII、芝2000m)のデータを紹介する。
無敗で朝日杯フューチュリティSを制したドウデュース、京都2歳Sを優勝したジャスティンロック、きさらぎ賞の覇者マテンロウレオ、ホープフルSで3着に好走したラーグルフなどが出走予定だ。
ここでは過去10年のレース結果を基に予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【弥生賞ディープインパクト記念2022予想/追い切り診断】上位人気に不満の「B」評価 時計は優秀も「背中や脚元の疲れが……」
■最多勝利は先行
過去10年、逃げ【1-1-0-8】、先行【5-5-5-24】、差し【4-2-4-22】、追込【0-2-1-32】と中団から競馬を進めた馬の好走が目立つ。昨年はタイトルホルダーが逃げで勝利しているが、先行馬が最多5勝を挙げ、連対数も10回と優秀な成績を残している。4角5番手以内の先行馬が10年連続で連対している結果からも、馬券は「先行脚質」の馬から入りたいところだ。
また、上がり3Fの順位ごとの成績は以下の通り。
1位 【3-4-1-4】 勝率25.0%、連対率58.3%、複勝率66.7%
2位 【3-1-2-5】 勝率27.3%、連対率36.4%、複勝率54.5%
3位 【1-2-2-7】 勝率8.3%、連対率25.0%、複勝率41.7%
4・5位 【2-1-4-12】 勝率10.5%、連対率15.8%、複勝率36.8%
6位~ 【1-2-1-58】 勝率1.6%、連対率4.8%、複勝率6.5%
このように「上がり最速馬」が最多の7連対と好成績を残している。昨年はダノンザキッドが3着、20年のサトノフラッグは1着、19年のシュヴァルツリーゼが2着に好走するなど、14年以降は上がり最速が毎年馬券に絡んでいるだけに注意が必要だろう。
今回の登録馬で「上がり最速」かつ「先行」での勝利経験があるのは、アスクビクターモア、インダストリア、ドウデュースの3頭。特にアスクビクターモアは同舞台で昨年の本レースで優勝したタイトルホルダーより0秒1早いタイムで勝利している。この馬の激走にも注意しておきたいところだ。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】GI馬ドウデュースは6枠7番に入る 6年連続好走の「8枠」には伏兵2頭
◆【血統傾向】コース相性も問題なし 中山芝で単回収値「248」の良血馬に“買い”のジャッジ
◆【前走ローテ】ハイレベルのホープフルS組は“劣勢”も 注目は1800mから参戦の爆穴
◆【人気傾向】クラシック前哨戦は平穏決着か 過去には“40万馬券”も上位人気信頼
弥生賞ディープインパクト記念2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】最高評価「S」は有力馬 “前哨戦仕様”を感じさせず「抜群の域」
◆【A評価】人気の盲点に「A」の高評価 休養効果で「前走以上の雰囲気」
◆【A評価】有力馬を上回る「A」評価は穴馬 気配上々で「上位食い込みは十分」
◆【B評価】上位人気に不満の「B」評価 時計は優秀も「背中や脚元の疲れが……」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“7人気”前後の伏兵 「レースぶりから条件はドンピシャ」
◆【穴馬アナライズVol.2】馬券内で“万馬券”射程 「前走の再現なれば一発ある」
◆【穴馬アナライズVol.3】単勝“下位人気”の盲点 「コース替わりで逆転の目あり」
◆【危険な人気馬-前編】人気の一角は“消し” 素質馬が集う皐月賞トライアルで「買うべきではない」1頭とは
◆【危険な人気馬-後編】“中山適性”最上位の伏兵を本命視 混戦向きで「絶好の狙い目」
▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で“連対率85%超”に急浮上 「栗東のレジェンド」に要注目
◆【データ攻略-前編】無敗の2歳マイル王 “馬券内率100%”に該当も「差し損ね」に警戒
◆【データ攻略-後編】想定“5人気”前後の伏兵 最多6勝を誇る「血の力」で実績馬を一蹴
文・SPREAD編集部