【MLB】労使交渉決裂が大谷翔平にも影響か 開幕が15日遅れるとFA権取得が1年延期の可能性

エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

MLB機構と選手会の交渉が1日(日本時間2日)、フロリダ州ジュピターで行われたものの合意に至らず。このため、31日の今季公式戦開幕は延期となった。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは記者会見で「31日から最初の2シリーズを中止にする」と発表し、代替試合も行わないことを明らかにした。単純に試合数が削減され、予定していたシーズン162試合は実現しないこととなった。

◆米老舗スポーツ誌は“2021年の顔”に大谷翔平を選ばず 「同意できない」の声が噴出

■FA市場に出れば年俸60億円規模も

交渉は、機構側が通常開幕する上でデッドラインとしていた2月28日を過ぎてもまとまらず、1日17時(日本時間2日午前7時)まで延長された。

プレーオフ進出チームの拡大(昨季10→今季12)などで合意を見たものの、年俸調停権を得る前の選手を対象とした「ボーナスプール」、「最低保証年俸」、ぜいたく税の課税基準となる「年俸総額」などで両者の隔たりは大きく、話し合いは決裂した。

開幕延期が正式に決定したことを受けて、大谷翔平の所属するロサンゼルス・エンゼルスも公式ホームページのスケジュールから、3月31日~4月3日までの敵地オークランド・アスレチックス戦、4月4、5日の敵地シアトル・マリナーズ戦を削除。現時点では、ホーム開幕戦となる7日ヒューストン・アストロズ戦から掲載されている。

開幕延期は、大谷本人にも直接影響が出るかもしれない。懸念されるのはフリーエージェント(FA)となる時期だ。来年23年オフには資格取得予定だが、開幕延期が長引けば、24年オフにずれ込む可能性が出てくる。

メジャーのFA制度は、選手がメジャーリーグに在籍した期間(サービスタイム)が基準。メジャーでプレーできる25人の選手出場枠(アクティブ・ロースター)に172日登録されると1年とカウントされ、計6年でFA権を取得できる。今年で5年目のシーズンを迎える大谷の場合、通常通りの開幕なら3月31日から10月2日のシーズン終了まで186日あり、基準の172日を超えて1年換算となる。しかし、もし開幕が15日延期された場合どうなるか。186日から15日を引けば171日の登録となり、1年にカウントされない。つまり、今季で計5年となるはずだったサービスタイムが計4年のままとなり、FA権を取得できる計6年の達成は、24年オフにずれてしまう。

大谷の今季年俸は550万ドル(約6億3250万円)とされているが、米メディアはFA市場に出た場合、その10倍近くの数字を試算している。もちろん、エンゼルスとしては大谷がFAを取得する前に長期契約を持ちかけるはず。労使交渉の行方とともに、こちらの動きにも注目が集まる。

◆なぜ大谷翔平は「世紀の野球選手」なのか 米メディアが“二刀流経験者”による評価を交えて考察

◆大谷翔平、契約延長の話し合いは「まだない」 エ軍の予算オーバーを危ぶむ声も

◆米老舗スポーツ誌は“2021年の顔”に大谷翔平を選ばず 「同意できない」の声が噴出

文・SPREAD編集部


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします