【スーパーフォーミュラ】KONDO RACINGが2022年体制を発表 近藤真彦「間違いなく優勝に向かって走っていける」

KONDO RACINGの近藤真彦監督(C)前田利幸

3月に入り、モータースポーツ2022年シーズンは開幕間近、各チームの体制もそろそろ固まりつつある。

そんな中、スーパーGTスーパーフォーミュラ双方に参戦する「KONDO RACING」が2日、記者発表を行うという知らせが入り取材に足を運んだ。

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■今や強豪チームの一角に

案内された会場は東京・豊洲にあるライブスペース。周知の通りKONDO RACINGはタレントの近藤真彦がオーナー兼監督をつとめるプライベーターチームで、そこで行われる自身のライブ前に会見は行われた。会場周りには公演開始2時間前だというのに、多くのファンが集まっていた。

トップアイドル時代を知る同世代の私にとってそれは、容易に想像できた光景だった。だからこそ、ドライバーとしてデビューした当時「所詮は芸能人の一時的な道楽。真剣な戦いの場に相応しくないのでは……」といった見方をしていたのも事実だ。しかし、それはほぼ誤解だったとしていい。しかも、監督としてKONDO RACINGを率いるようになってから、レース活動はより活発になった。

一方でしばらくは好成績を挙げることはできなかったのも事実だ。だが、チームは着実に進化を続けた。2010年代後半に入ってからはトップカテゴリーでも結果が出るようになり、2018年にはスーパーフォーミュラのチームタイトルを獲得。2020年にはスーパーGT・300クラスでもタイトルを獲得。今や強豪チームの一角である。

■「今季は間違いなく優勝に走っていける」

今回の会見はスーパーフォーミュラについて。もともとスーパーGT2台のスポンサーをつとめているリアライズコーポレーションが今季より、スーパーフォーミュラでもKONDO RACINGをサポートするという発表だった。近藤監督は新たなカラーリングを纏ったマシンをアンベールし「新しいマシンと出逢い、今は新鮮な気持ち。ドキドキしている。強力なサポートを得て、さらに最強のドライバーと最強のエンジニアがそろう今季は間違いなく、優勝に向かって走っていくことができる」と意気込みを語った。

2022年仕様のSF19をお披露目(C)前田利幸

エンジンがトヨタ、ホンダの2メーカーから供給を受ける以外はワンメイクのスーパーフォーミュラはドライバーの能力がチーム力のほとんどを締めていると思われがちだが、全くそうではない。わずかなセッティングの差でトップか最下位かという非常にシビアな戦いであり、チームスタッフすべてにとって金曜日から日曜日にチェッカーを受けるまでは真剣勝負。その状況下で長く戦い続けてきた近藤監督のこのコメントは、非常に力強いものだった。

2020年シーズンから継続参戦する山下健太サッシャ・フェネストラズの2人はいずれも全日本F3チャンピオンを経てステップアップした注目のドライバー。近藤監督によれば若い二人の互いの向上心がチームに新たな進化をもたらしているとのこと。昨季は残念ながらコロナ禍でサッシャがラスト2戦しか参戦できず、その力を存分に発揮することができなかった。2人の速さは関係者も認めるところで、今季2人がどんなレースを見せてくれるか非常に楽しみだ。

KONDO RACINGの近藤真彦監督(左)とギタリストの野村義男氏  かつて「たのきんトリオ」の一角を成した2人(C)前田利幸

この日は同時に今後のタレント活動についても発表が行われたため、集まった報道陣はほとんどが芸能関係。彼らに近藤監督のレースにかける意気込み、そして面白いレースをしてレースファンを増やしたいという力説はどう伝わり、どう報道されるのだろうか。モータースポーツを国内でメジャースポーツへと押し上げるための大きなカギを握るのが、レース界で一般知名度が最も高い近藤監督であることは間違いない。その意味においても、レースへの情熱をいつまでも持ち続けてほしいと思う。

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著者プロフィール

前田利幸(まえだとしゆき)●モータースポーツ・ライター
2002年初旬より国内外モータースポーツの取材を開始し、今年で20年目を迎える。日刊ゲンダイ他、多数のメディアに寄稿。単行本はフォーミュラ・ニッポン2005年王者のストーリーを描いた「ARRIVAL POINT(日刊現代出版)」他。現在はモータースポーツ以外に自転車レース、自転車プロダクトの取材・執筆も行う。


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