第58回・金鯱賞(GII、芝2000m)の枠順が11日、発表された。
昨年の大阪杯を制したレイパパレは7枠10番、昨年のエリザベス杯覇者アカイイトは5枠6番に入り、前走・白富士Sを逃げて勝利し目下4連勝中と勢いに乗るジャックドールは3枠3番、京都記念で3着に好走したサンレイポケットは8枠13番からの発走となる。
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■上位人気2頭は鬼門の枠に
上位人気が予想されるレイパパレが入った7枠は【2-2-0-15】勝率10.5%、連対率21.1%、複勝率21.1%とまずまずの成績。しかし3月開催になってからは19年リスグラシュー(5人気2着)しか馬券に絡めておらず、昨年3番人気だったキセキも5着に敗れてしまっているだけに全幅の信頼は置きにくい。
こちらも上位人気が予想されるジャックドールが入った3枠は【1-1-2-9】と複勝率は30.8%をマークしているものの、こちらも3月開催に移行してからは17年のヤマカツエース(1人気1着)しか馬券に絡めていない。さらに内側に同型のショウナンバルディとギベオンが入ってしまったことも不安材料となりそうだ。
一方で、複勝回収値が146と穴馬の好走が目立っている4枠にはソフトフルートとポタジェが入った。4枠は【0-1-3-11】と振るわない成績にも見えるが、直近5年は【0-1-3-5】と複勝率が跳ね上がる。当日、人気を背負わずにレースを迎えられそうなソフトフルートとポタジェが穴をあけることも想定しておきたいところだ。
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■最多3勝の良枠にはGI馬が入る
一方で5枠は【3-0-3-12】と最多3勝を挙げ、複勝率も33.3%と好成績を収めている。昨年大金星を挙げたギベオンをはじめ、20年にはサートゥルナーリアが勝利するなど2年連続で勝利している。
今年5枠に入ったのはアカイイトとシャドウディーヴァの2頭。なかでもシャドウディーヴァは今回26戦目にして初めての中京となるが、左回りに良績が集まっており、舞台替わりは歓迎となりそう。内枠に先行馬が集まったことでペースも速くなりそうなだけに最後の直線で後方から末脚を伸ばして差し切ることも想定しておきたいところだ。
※松山弘平騎手は落馬負傷のため、ステラリアはM.デムーロ騎手(54.0kg)に乗り替わりとなります。
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金鯱賞2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
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▼データ予想
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文・SPREAD編集部