【高松宮記念/追い切り診断】高評価は想定“10人気”以下 GI制覇へ「人事を尽くした調整」

 

【高松宮記念/追い切り診断】高評価は想定“10人気”以下 GI制覇へ「人事を尽くした調整」

目次

■ライトオンキュー

【中間調整】昨年の高松宮記念で4番人気に支持されたが鼻出血を発症し17着に大敗。立て直され、8カ月ぶりに迎えた復帰戦・京阪杯は7着に終わってしまったが斤量はメンバー最重量となる58キロだったことに加え、鼻出血明けで攻めは手緩く、レース全体も“安全運転”に徹した感があった。それでも最後は目を惹く伸びを見せ0秒5差なら、上々と言っていい。使って上積みが大きいタイプではない、という陣営の判断から今回はぶっつけで高松宮記念へ参戦。2月19日に栗東へ戻り、昨年のリベンジに向け入念に乗り込まれている。23日の初時計でさっそく準オープン馬をアオってみせたように、明けて7歳を迎えての衰えは一切なし。3月16日には横山典騎手が騎乗し、併せ馬で相手を圧倒する走りを披露した。手応えに余裕を残しながら4F49秒6(強め)と時計も秀逸。

◆【高松宮記念2022予想/追い切り診断】レシステンシアに「A」評価 「昨年の鬱憤を晴らす可能性は十分」

【高松宮記念/追い切り診断】レシステンシアに「A」評価 「昨年の鬱憤を晴らす可能性は十分」

【高松宮記念/追い切り診断】レシステンシアに「A」評価 「昨年の鬱憤を晴らす可能性は十分」

【最終追い切り】1週前追いの時点で完全に仕上がっており、レース当週は主戦・横山典騎手が微調整する程度の内容。それでも稽古駆けするこの馬らしい行きっぷりを見せ、追われてフラつく併走馬を横目に一切ブレのないフォームで加速すると最後にギアを1枚上げて半馬身抜け出してみせた。

【見解】昨年はさらに速い時計を出してはいたが、本番で鼻出血となった経緯があり、今年はやり過ぎないようギリギリの線で調整している。それを考えれば、この中間の動きは圧巻のひと言。久々となる分、レース勘や操縦性への対策が求められるが稽古ではチークを装着し走りのバランス調整に注力。本番では集中して流れに乗れるようブリンカーを装着して臨む。昨年の悔しさを晴らすべく、人事を尽くしている。大きな結果がもたらされても、まったく不思議はない。

総合評価「A」

◆【高松宮記念2022予想/追い切り診断】有力馬に文句なしの「S」評価 「精神面は特筆レベル」

【高松宮記念/追い切り診断】有力馬に文句なしの「S」評価 「精神面は特筆レベル」

【高松宮記念/追い切り診断】有力馬に文句なしの「S」評価 「精神面は特筆レベル」

Advertisement


◆【高松宮記念2022予想/追い切り診断】スプリント初挑戦のGI馬に辛口「B」 脚周りより不安な面とは

【高松宮記念/追い切り診断】スプリント初挑戦のGI馬に辛口「B」 脚周りより不安な面とは

【高松宮記念/追い切り診断】スプリント初挑戦のGI馬に辛口「B」 脚周りより不安な面とは

高松宮記念&ドバイワールドカップデー 2022予想コラム一覧

高松宮記念 予想コラム一覧

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝“8人気”前後の盲点 「展開次第で波乱の立役者に」

◆【穴馬アナライズVol.2】想定オッズ“30倍”前後の伏兵 「タフな馬場も問題なし」

◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程 「ポテンシャルは他馬と差はない」

◆【危険な人気馬】前走快勝のGI馬は“消し”評価 「不安要素の方が大きい」

▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で複勝率80%に上昇 軽視禁物の「栗東の名手」とは

◆【データ攻略-前編】メイケイエールのGI初制覇に暗雲、降りかかる「馬券内率0%」とは

◆【データ攻略-後編】雨が追い風に、「連対率100%」が強力後押しする伏兵馬とは

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】春のGIシリーズが開幕 昨年のリベンジを狙うレシステンシアは4枠に入る

◆【血統傾向】中京芝1200mで浮上する“大穴” 「激走の可能性が高い」

◆【脚質傾向】人気一角に“勝率0%”の警鐘 理想ポジションは「好位差し」

◆【前走ローテ】中心は前走・阪急杯組 グレナディアガーズには試練のデータ

◆【人気傾向】上位人気の決着例は多数 少点数で攻めるのがベターか

ドバイワールドカップデー  予想コラム一覧

◆【ドバイゴールデンシャヒーン2022予想/3連複5点勝負】日本馬レッドルゼルを本命視 穴は想定“10人気”の地元UAE勢

◆【ドバイターフ2022予想/3連単24点勝負】断然人気シュネルマイスターは「パンサラッサの大逃げに苦戦」

◆【ドバイシーマクラシック2022予想/3連複15点勝負】日本馬5騎から選ぶ“軸馬” 狙いは「妙味ありの外国勢」

◆【ドバイワールドカップ2022予想/3連単36点勝負】チュウワウィザードは“消し”評価、中心は米国最強馬

日経賞  過去10年データ

◆【日経賞2022/枠順・騎手データ】データグラフから読み解く狙うべき馬とは

◆【日経賞2022/前走ローテ】動くデータグラフから読み解く狙うべき馬とは

◆【日経賞2022/人気傾向】データグラフから読み解く狙うべき馬とは

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。