ドラフト会議を間近に控え、各球団が指名選手を公言するなど腹の探り合いが始まっている。今年は高校生が豊作の年とは言われているが、大学生にも好投手がそろう。
大学生のドラフト1位候補としては、東洋大の150キロトリオが筆頭。上茶谷大河投手・梅津晃大投手に加え、即戦力リリーフタイプの甲斐野央(かいの ひろし)投手が評価されている。
甲斐野投手は右投げ左打ちの長身投手。最速159キロの速球を武器に、リリーフ中心で実績を残す右腕だ。
高校時代もプロ注目の投手だった甲斐野投手
兵庫県・東洋大姫路高校出身の甲斐野投手は1年生の頃からベンチ入り。内野手として起用されることも多く、バッティングにも自信を持っていた。
高校2年の夏には投手も務めながらチームの準優勝に貢献。3年の夏ではエースとして甲子園出場を目指すも5回戦で敗れてしまい、甲子園出場経験のないまま高校野球生活を終えた。
それでもドラフト候補の好投手としてスカウト陣も注目しており、プロ野球志望届を提出するか注目が集まったが、東洋大に進学。
東洋大入学後は未勝利が続いたが、大学3年の秋に本格ブレイクを果たし、5勝1敗防御率2.06をマーク。最優秀投手とベストナインにも選ばれ、再びプロ注目の投手となった。
持ち味は最速159キロの速球
ヤンキースの田中将大投手を目標とする選手として名前を挙げている甲斐野投手。最大の特徴は長身から繰り出される直球だ。4年時には自身最速の159キロを記録した。
リリーフ転向後からは短いイニングに全力を注いでいるため、スピードボールの投球が可能になった。
え、甲斐野159出したの マジかよ
— あいうえおさん (@aiueoP) 2018年5月16日
フォークやスライダーといった変化球の切れも良く、奪三振率が高いのも特徴の一つ。ただ、制球を乱す場面も見られ、コントロールが課題といえる。
4年秋のリーグ戦では不調に
2018年日米大学野球の代表にも選ばれた甲斐野投手。ドラフト上位候補として4年秋のリーグ戦に臨んだが、3戦連続救援失敗など不調に陥る。東洋大は好投手3人を擁しながらも、リーグ戦4連覇を逃す事態に。
甲斐野投手のドラフト評価に響きかねない結果となった。
同じ大学から3人が1位指名となれば2010年の早稲田大学以来の快挙
同じ大学から3投手がドラフト1位といえば、斎藤佑樹投手・大石達也投手・福井優也投手を輩出した2010年の早稲田大学が思い出される。彼らのように東洋大の3投手が同じ年にドラフト1位指名を受けれるか注目したい。
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