野球のワールドシリーズが現地10月23日(日本時間24日)に開幕し、ボストン・レッドソックスが第1戦に勝利した。前田健太投手のロサンゼルス・ドジャースは黒星スタートになっている。
試合はレッドソックス1点リードで迎えた7回、2アウト1、2塁で登板したドジャースのアレックス・ウッド投手が、レッドソックスのエデュアルド・ヌネス選手に代打3ランホームランを浴びる。
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— MLB (@MLB) 2018年10月24日
この1発が試合を決定づけ、初戦は8-4でレッドソックスが勝利した。
白球がレフトスタンドに消えたのを確認し、1塁を回りながら右手を挙げたヌネス選手。これは2009年の松井秀喜さん以来となる、ワールドシリーズ史上24本目の代打ホームランだ。
Eduardo Núñez is the first player to have a #WorldSeries pinch-hit HR since Hideki Matsui (Game 3, 2009). pic.twitter.com/1BCWeDDcyg
— MLB Stat of the Day (@MLBStatoftheDay) 2018年10月24日
MVPの活躍でヤンキースを世界一にした松井秀喜
2003年に巨人からニューヨーク・ヤンキースに移籍した松井さん。2009年は契約の最終年であり来季去就に注目されながらのシーズンだった。
チームはレギュラーシーズン、ポストシーズンを勝ち上がり6年ぶりのワールドシリーズに進出。松井さんは指名打者としてクリーンナップを任された。
フィラデルフィア・フィリーズとのワールドシリーズでは、持ち前の勝負強さを発揮して要所で勝利につながる打撃を見せた。
指名打者制度がないナショナル・リーグの球場では代打での起用になったが、第3戦で2試合連発となるホームランを放っている。
この年のワールドシリーズはヤンキースが4勝2敗で勝利。松井さんは打率.615、3本塁打、8打点の活躍で日本人初のワールドシリーズMVPに選出された。
現在のところヤンキースが優勝した最後のワールドシリーズということもあり、その原動力になったニューヨーク最後の大暴れは米国の野球ファンに記憶されている。
代打ホームランの記録がメジャーリーグ公式ツイッターなどで紹介されると、米国のファンからも「松井は常に数字以上に危険な存在だった」「松井のホームランは覚えてるよ」と松井さんの1発を懐かしむ声が寄せられている。
また、松井さんのニックネーム「ゴジラ」はいまでも健在なようだ。
GODZILLA
— YourDaddyDevante (@devantemeran) 2018年10月24日
ワールドシリーズ連覇を阻止されたフィリーズのファンからは、今回の記録が掘り起こされたことに「私のトラウマだ」とのコメントが寄せられていた。
I have PTSD of that HR
— Pinhead ☠️ (@TylerVasaturo) 2018年10月24日
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