17日に中山競馬場で行われる第82回・皐月賞(GI、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
昨年の朝日杯フューチュリティSを制し弥生賞2着のドウデュース、ホープフルS覇者のキラーアビリティの2歳GIホースと、東京スポーツ杯2歳S勝ちのイクイノックス、共同通信杯勝ちのダノンベルーガなど、多士済々のメンバーが集結した。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【皐月賞2022予想/追い切り診断】2歳王者の一角に「B」評価 「クラシック」には心もとない
■「好位差し」が理想のポジション
過去10年、逃げ【0-1-1-12】、先行【3-5-4-20】、差し【7-2-5-62】、追込【0-2-0-49】で、差しが7勝で圧倒。逃げと追込の極端な戦法は苦戦を強いられ、昨年も4角先頭のタイトルホルダーを4番手からエフフォーリアが差し切った。
2020年は先行押し切り体勢のサリオスを4角7番手のコントレイルが差し切り、2019年も4角4番手のヴェロックスを7番手からサートゥルナーリアがゴール前で アタマ差捕らえており、「好位差し」が理想のポジションと言える。
一方、上がり1位は【4-1-0-7】と案外な数字で、2位【2-4-1-6】、3位【2-1-2-2】とそれほど末脚を求められるわけではない。実際、昨年の優勝馬・エフフォーリアは上がり36秒7で2位タイ、上がり36秒6で最速のヨーホーレイクは5着に敗れている。
ちなみにエフフォーリアは皐月賞前の3戦で、新馬が上がり2位、百日草特別は1位、共同通信杯は2位だった。2019年のサートゥルナーリアも新馬、萩Sで上がり2位、ホープフルSが1位だった。
類似の上がり記録を持つのはドウデュース、キラーアビリティ。「上がり2位」をキーワードとすれば、この2頭が優勝候補となる。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ドウデュースは6枠12番 5年連続で連対中の「4枠」には伏兵2騎が入る
◆【血統傾向】単回収値「206」の穴データに“中山の鬼”一族が該当
◆【前走ローテ】王道ローテは前走・共同通信杯組 “穴”は弥生賞組の人気薄
◆【人気傾向】“幸運”の8番人気に警戒 低評価の重賞ウイナーが穴を開ける
皐月賞2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】ドウデュースに文句なしの「S」評価 「戴冠を意識できる」
◆【A評価】異例ローテで臨む人気馬に「A」評価 逆風にも“どこ吹く風”
◆【A評価】メリハリある動きで2歳王者を上回る高評価 「持ち前の特徴」を発揮か
◆【B評価】2歳王者の一角に「B」評価 「クラシック」には心もとない
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“8人気”前後 「波乱の使者となる資格は十分」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“20倍”以上 「一段上のレベルアップに成功」
◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程の爆穴 「明らかに過少評価」
◆【危険な人気馬】イクイノックスは“消し”評価 「不安要素のほうが大きい」
▼データ予想
◆【データ攻略-前編】ドウデュースに「勝率0%」の不安要素 人気の一角には「馬券内率71%」の追い風
◆【データ攻略-後編】厩舎と血統が後押し、波乱を巻き起こす可能性十分の魅力的な穴馬候補
◆【騎手データ】明暗分かれる人気騎手 条件合致で「連対率75%」の人馬とは
アーリントンカップ2022 データコラム一覧
◆【アーリントンC2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【アーリントンC2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【アーリントンC2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
文・SPREAD編集部