【皐月賞/危険な人気馬】イクイノックスは“消し”評価 「不安要素のほうが大きい」

牡馬クラシック三冠の1戦目には、21年の最優秀2歳牡馬ドウデュースや、ホープフルS覇者キラーアビリティに加え、前走共同通信杯を勝利したダノンベルーガ、東スポ杯2歳Sの勝ち馬イクイノックスなども参戦予定。過去10年の前走クラス別成績を見てみると、GI組が2勝、GII組が2勝、GIII組が6勝をマークしている。一方で近年は外厩施設の「質」が上がったこともあり、GIからの直行組の活躍も目立っていることも事実だ。つまり各路線のレースレベルと質を加味して「本当に強い馬」を取捨選択をすることが重要ポイントとなっているわけだ。

今回、皐月賞の「危険な人気馬」として取り上げるのは、前走の東スポ杯2歳Sを圧勝したイクイノックスだ。

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■父とは対照的な産駒成績

新馬戦では、のちの2歳女王となるサークルオブライフや先月のスプリングSで3着に好走しているサトノヘリオスら後続に6馬身差をつける圧勝劇をみせ、東スポ杯2歳Sへと向かったイクイノックス。新馬戦同様、もっさりとゲートを出て道中は後方10番手あたりで競馬を進め、楽な手ごたえのまま直線を迎えると一気に加速し、上がり最速の32秒9の末脚で突き抜けた。勝ち時計の1分46秒2は東スポ杯2歳S(GIII施行含む)の歴代4位に匹敵する好タイムだった。

父譲りの競馬センスに加え、スピード能力、切れ味、エンジン性能はともに世代トップクラスで、今回もルメール騎手が継続騎乗ともなればGIタイトル手が届く可能性も高いだろう。しかし今回は約4カ月半ぶりと間隔があいてしまったことに加え、前走で下したアサヒやテンダンスらが結果を出せておらず、レースレベルがそこまで高くなかった点も踏まえると、全幅の信頼を置けるような存在でもないのだ。さらにキタサンブラック産駒の競馬場別成績を見てみると、

・東京競馬場【6-2-2-14】
・中京競馬場【5-2-2-15】
・小倉競馬場【5-1-2-16】
・中山競馬場【1-0-1-25】

キタサンブラックは有馬記念で3年連続好走するなど中山では一度も崩れたことがなかったのだが、産駒に関しては数字の通り中山競馬場が不得意のため、むしろ不安要素のほうが大きい。

また、過去10年で「前走GII組」は【2-6-5-66】と不振傾向にあり、前走GII組で好走していたタイトルホルダー、エポカドーロ、ロゴタイプはいずれも逃げ・先行脚質の馬だった。イクイノックスは成長を促すために直行ローテを選んできたわけだが、賞金的にも余裕があるドウデュースやホープフルS上位組との臨戦過程を比べると、皐月賞に向けてのモチベーションや調整過程は後者の方が優位に働くと見た。つまり、今年の皐月賞はGIからの直行組や別ローテからの新興勢力を狙うべきなのだ。

ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のイクイノックスを「消し」とする。今年のメンバー構成と、前残りも目立っている今開催の中山芝2000mの傾向をイメージすれば、ホープフルSを快勝したキラーアビリティを中心に、デシエルトオニャンコポンジャスティンパレスボーンディスウェイら、ある程度のポジションから競馬ができ、中山や阪神の急坂でも結果を残してきた馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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