【皐月賞/血統傾向】単回収値「206」の穴データに“中山の鬼”一族が該当

 

【皐月賞/血統傾向】単回収値「206」の穴データに“中山の鬼”一族が該当

17日に中山競馬場で行われる皐月賞(GI、芝2000m)の「血統傾向」を分析する。

昨年の朝日杯フューチュリティSを制したドウデュース、ホープフルS勝ちのキラーアビリティの2歳GIホース2頭をはじめ、東京スポーツ杯2歳Sから直行ローテで挑むイクイノックス、共同通信杯を制したダノンベルーガら世代屈指のメンバーがクラシック1冠目の舞台へと駒を進めてきた。

ここでは、血統データから読みとく皐月賞の推奨馬を紹介する。

◆【皐月賞2022予想/データ攻略-前編】ドウデュースに「勝率0%」の不安要素 人気の一角には「馬券内率71%」の追い風

【皐月賞/データ攻略-前編】ドウデュースに「勝率0%」の不安要素 人気の一角には「馬券内率71%」の追い風

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■パワーとスタミナに富んだノーザンテースト

データは2017年以降の皐月賞を集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

ディープインパクト産駒は2勝を挙げているが、4番人気以下で馬券内に好走した馬は2017年の皐月賞馬アルアインのみと適性のある舞台とは言い難い印象。一方、オルフェーヴル、ルーラーシップ、ドゥラメンテ、スクリーンヒーローなどノーザンテースト内包の種牡馬から好走馬が出ていることがわかる。

特に2018年の皐月賞では、オルフェーヴル産駒のエポカドーロが1着、ルーラーシップ産駒のサンリヴァルが2着、スクリーンヒーロー産駒のジェネラーレウーノが3着するなどワンツースリー決着の大活躍であった。

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ノーザンテースト内包の種牡馬が好走できる理由はコース形態にある。中山芝2000mは、最初の1コーナーまで約405mと長いホームストレッチ。序盤から高低差2.4mの急坂もあり、隊列は決まりやすくペースは落ち着く傾向にある。しかし、2コーナー付近からは下り坂で加速。そして再び直線の急坂を迎えるなどアップダウンがあり、パワーとスタミナが求められる舞台だ。そこで、パワーとスタミナに富んだノーザンテーストの血が生きるというわけだ。

今回はノーザンテーストを内包しているキタサンブラック産駒のイクイノックス、そして母系にノーザンテースト直仔・エアデジャヴーの血を持つサトノヘリオスの2頭を推奨馬としてピックアップしたい。

◆【皐月賞2022予想/騎手データ】明暗分かれる人気騎手 条件合致で「連対率75%」の人馬とは

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■中山実績が豊富な牝系のサトノヘリオス

まず東京スポーツ杯2歳Sから約5カ月ぶりの直行ローテで挑むイクイノックスだが、父キタサンブラック産駒の牡馬は、芝のレースにおいてレース間隔を空けた方が良績を残している。間隔別のデータで見てみると、前走から8週以内【4-4-3-25】(勝率11.1%、連対率22.2%、複勝率30.6%/単回収値26)に対し、前走から9週以上【5-2-0-9】(勝率31.3%、連対率43.8%、複勝率43.8%/単回収値131)とレース間隔をあけたほうが好走しやすい傾向だ。

異例のローテではあるが、フレッシュな状態で挑める今回は、前走のように強力な末脚を発揮できると判断し、本命候補としたい。

続いて2頭目の注目馬サトノヘリオスだが、アイドリームドアドリームの牝系で、皐月賞馬エアシャカール、アメリカJCC勝ちや有馬記念3着2回のエアシェイディ、中山施行時代のクイーンSを制したエアデジャヴーなど、中山実績が豊富な一族だ。

さらに、父エピファネイア×母父サンデー系の牡馬は、3歳時に距離延長ローテで中山芝の2000m以上のレースに出走すると【4-1-3-6】(勝率28.6%、連対率35.7%、複勝率57.1%/単回収値132)。さらに中8週以内の間隔で出走してきた場合、【4-0-2-3】(勝率44.4%、連対率44.4%、複勝率66.7%/単回収値206)と前哨戦のスプリングSを叩いた良化も見込めそうだ。同じ血統配合である昨年の皐月賞勝ち馬エフフォーリアも距離延長ローテで勝利しており、得意ローテの今回は前走以上の好走に期待が持てる。

同じ血統配合である昨年の皐月賞馬・エフフォーリアも距離延長で勝利しており、得意ローテの今回は前走以上の好走に期待が持てる。

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ドウデュースは6枠12番 5年連続で連対中の「4枠」には伏兵2騎が入る

【皐月賞/枠順】ドウデュースは6枠12番 5年連続で連対中の「4枠」には伏兵2騎が入る

【皐月賞/枠順】ドウデュースは6枠12番 5年連続で連対中の「4枠」には伏兵2騎が入る

◆【脚質傾向】キーワードは「上がり2位」の好位差し 優勝候補は2歳GI馬2騎

【皐月賞/脚質傾向】キーワードは「上がり2位」の好位差し 優勝候補は2歳GI馬2騎

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◆【前走ローテ】王道ローテは前走・共同通信杯組 “穴”は弥生賞組の人気薄

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◆【人気傾向】“幸運”の8番人気に警戒 低評価の重賞ウイナーが穴を開ける

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皐月賞2022予想コラム一覧

▼追い切り診断
◆【S評価】ドウデュースに文句なしの「S」評価 「戴冠を意識できる」

◆【A評価】異例ローテで臨む人気馬に「A」評価 逆風にも“どこ吹く風”

◆【A評価】メリハリある動きで2歳王者を上回る高評価 「持ち前の特徴」を発揮か

◆【B評価】2歳王者の一角に「B」評価 「クラシック」には心もとない

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“8人気”前後 「波乱の使者となる資格は十分」

◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“20倍”以上 「一段上のレベルアップに成功」

◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程の爆穴 「明らかに過少評価」

◆【危険な人気馬】イクイノックスは“消し”評価 「不安要素のほうが大きい」

▼データ予想
◆【データ攻略-前編】ドウデュースに「勝率0%」の不安要素 人気の一角には「馬券内率71%」の追い風

◆【データ攻略-後編】厩舎と血統が後押し、波乱を巻き起こす可能性十分の魅力的な穴馬候補

◆【騎手データ】明暗分かれる人気騎手 条件合致で「連対率75%」の人馬とは

アーリントンカップ2022 データコラム一覧

◆【アーリントンC2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは

◆【アーリントンC2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは

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文・中井達也(SPREAD編集部)