前編ではドウデュースとイクイノックスのデータについて取り上げたが、後編でデータ面から上位進出の可能性を秘めた穴馬候補2頭を取り上げたい。
◆【皐月賞2022予想/データ攻略-前編】ドウデュースに「勝率0%」の不安要素 人気の一角には「馬券内率71%」の追い風
目次
■データが導く2022皐月賞の穴馬候補は
<穴候補1 ジャスティンロック>
重賞ウィナーの称号を引っ提げて臨んだ前走弥生賞は4着。一線級のメンバー相手では力が足りないのか……そんな声も囁かれるなか、今回ご紹介したいデータはこちら。
・2022年に坂路4F51秒台をマークした吉岡厩舎管理馬【2-0-1-2】
中間の坂路は自己ベストを2秒4更新の4F51秒7をマーク。思えば桜花賞のウォーターナビレラも自己ベストを1秒以上更新していた。2頭の共通点は「前哨戦をプラス体重で惜敗」。GI仕様の仕上げで臨む今回、穴妙味は十分だ。
<穴候補2 サトノヘリオス>
スプリングSはなんとか権利獲りに成功。こちらも上位馬との差を感じる人気に甘んじているものの、以下のデータは決して同馬がノーチャンスではないことを表している。
・近親の3-4月の中山芝2000m成績【1-1-5-3】
エアシャカールにエアスピネル、エアアンセム。サトノヘリオスの近親には春の中山芝2000m好走馬がズラリと並ぶ。休み明けレコード勝ち→間隔を詰めて輸送競馬のホープフルSは参考外。先週は芝1200mで1分6秒台と高速馬場化が進む今の中山なら面白い。
◆【皐月賞2022予想/データ攻略-前編】ドウデュースに「勝率0%」の不安要素 人気の一角には「馬券内率71%」の追い風
▼その他、データ予想
◆【皐月賞2022予想/騎手データ】明暗分かれる人気騎手 条件合致で「連対率75%」の人馬とは
皐月賞2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】ドウデュースに文句なしの「S」評価 「戴冠を意識できる」
◆【A評価】異例ローテで臨む人気馬に「A」評価 逆風にも“どこ吹く風”
◆【A評価】メリハリある動きで2歳王者を上回る高評価 「持ち前の特徴」を発揮か
◆【B評価】2歳王者の一角に「B」評価 「クラシック」には心もとない
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“8人気”前後 「波乱の使者となる資格は十分」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“20倍”以上 「一段上のレベルアップに成功」
◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程の爆穴 「明らかに過少評価」
◆【危険な人気馬】イクイノックスは“消し”評価 「不安要素のほうが大きい」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ドウデュースは6枠12番 5年連続で連対中の「4枠」には伏兵2騎が入る
◆【血統傾向】単回収値「206」の穴データに“中山の鬼”一族が該当
◆【脚質傾向】キーワードは「上がり2位」の好位差し 優勝候補は2歳GI馬2騎
◆【前走ローテ】王道ローテは前走・共同通信杯組 “穴”は弥生賞組の人気薄
◆【人気傾向】“幸運”の8番人気に警戒 低評価の重賞ウイナーが穴を開ける
アーリントンカップ2022 データコラム一覧
◆【アーリントンC2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【アーリントンC2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【アーリントンC2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2022皐月賞編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。