総合格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」が17日、武蔵野の森総合スポーツプラザ・メインアリーナで開催され、第9試合のフェザー級タイトルマッチは牛久絢太郎が斎藤裕に判定(3-0)で勝利し、タイトル初防衛に成功した。
昨年10月24日の「RIZIN.31」ではRIZIN初参戦の牛久が2ラウンド4分26秒でヒザ蹴りによるTKO(ドクターストップ)で元王者・斎藤からベルトを奪取。斎藤は悔し涙を流しリベンジを誓ったが続く大晦日の朝倉未来とのリマッチでも敗れ、2連敗を喫していた。
【実際の映像】両者のプライドがぶつかり合う壮絶な打ち合い……最終ラウンドの攻防と牛久絢太郎タイトル防衛成功の瞬間
■「強かった、強かった。胸張って」
両者とも序盤から異様な緊迫感を漂わせ試合がスタート。牛久は距離を取った状態で重たいローキックを繰り出すほか、関節蹴りも織り交ぜつつ斎藤を攻める。
一進一退で迎えた第2ラウンドは、斎藤が右ストレートを牛久の顔面にヒットさせるも、牛久は怯まず。反撃に転じた牛久は、左ハイキックを放ち斎藤の顎を捉えると、倒れた斎藤にギロチンチョークを仕掛ける。涼しい顔の牛久に対して、苦し気な表情を浮かべる斎藤。なんとか抜け出すも、試合の主導権を握るのは牛久か。
最終ラウンドを迎え、初めて拳を合わせた両者。牛久の左が斎藤の顔面にヒット。斎藤も左右のワンツーにハイキック、前回自身の敗因となった飛び膝蹴りをお返しとばかりに3度繰り出すなど、何とかリベンジを果たそうとする姿勢は崩れない。斎藤はハイペースで手数を多く繰り出すのに対し、牛久はテイクダウンを狙う様相。最後まで激しい打撃戦のまま、試合は終了。両者とも拳を突き上げ勝利をアピールしてみせた。
判定の結果、3-0で牛久が初防衛に成功。判定結果が出ると、斎藤は牛久と抱き合い「強かった、強かった。胸張って」と牛久の健闘を称えた。
【実際の映像】両者のプライドがぶつかり合う壮絶な打ち合い……最終ラウンドの攻防と牛久絢太郎タイトル防衛成功の瞬間
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文・工藤愛梨(SPREAD編集部)