クライミング・ワールドカップの呉江大会(中国)に参戦していた伊藤ふたば選手が10月25日、インスタグラムを更新。
参戦していたリード部門を最終12位で終えたことについて「決勝に行けずすごく悔しいですし、やりきれてない感じが残ってすごくもやもやしてる」とコメントし悔しさを表現した。
伊藤ふたばがはまってしまった「スーパー団子」とは?
伊藤選手は投稿の中で「スーパー団子にはまってしまって」と表現しているが、これはどういうことだろうか。
スポーツクライミングのうち伊藤選手が今回参加した「リード種目」を簡単に説明すると、命綱を張った状態でどこまでの高さを登ることができるか、つまり「到達高度」を競う種目だ。
到達高度は高さではなく、地上から何個目のホールド(選手がつかまる石)までを掴むことが出来たかで競われる。今回、伊藤選手は「22+」という表現をしており、これは地上から22個めのホールドを意味する。
そして、リード種目では多くの選手が落ちてしまうホールドを「団子」と呼んでおり、ここを突破できるか否かが上位進出のポイントとなる。
今回は、最終順位6位から20位までの15名もの選手が、伊藤選手と同じく22個めのホールドで落下しており、まさに今大会の鬼門ともいうべき「スーパー団子」だったというわけだ。
同大会では「スーパー団子」を突破した野口啓代が4位入賞
W杯呉江大会のリード部門には伊藤選手を含めて7名の日本人選手が参加。うち伊藤選手を含めて5名がスーパー団子にはまるなど苦戦を強いられた。
そんな中、日本人女子初のW杯リード部門優勝を経験しているパイオニアである野口啓代選手は見事にスーパー団子を突破。35個めのホールドまで到達し、見事に4位入賞を果たしている。
野口選手のインスタグラムでは、35個目のホールドに到達し最後の36個目に果敢に挑む様子が投稿されているので、ぜひご覧いただきたい。
直角どころではない、見ているだけでも恐怖を覚えるほどの角度の壁を力強くよじ登っていく様子は見事の一言だ。
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