5月1日に阪神競馬場で第165回天皇賞・春(GI、芝3200m)のデータを紹介する。
阪神大賞典を連覇した昨年2着馬のディープボンド、前走・日経賞を制した菊花賞馬のタイトルホルダー、ステイヤーズSと阪神大賞典で連続2着のアイアンバローズ、4連勝でダイヤモンドSを制したテーオーロイヤルらが出走予定だ。
今年も昨年に引き続き阪神開催。ここでは過去10年の阪神3000m~3200mを条件に「脚質傾向」を分析していく。
◆【天皇賞・春2022予想/データ攻略-前編】タイトルホルダーとディープボンドに明暗、気になる「ゼロ」データとは
■理想のポジションは4角2~5番手
過去10年の阪神3000m~3200mのレースは阪神大賞典を中心に、昨年の天皇賞・春と菊花賞、これに松籟Sと古都Sの古馬3勝クラスが入る。
脚質傾向は逃げ【2-1-3-10】、先行【7-8-7-37】、差し【2-5-2-43】、追込【5-2-4-51】。追込も決まっているように見えるが、このうちマクリに該当するのが【5-1-0-0】で実質、先行有利の傾向にある。
昨年の天皇賞・春は4角4番手以内の馬が上位を独占。昨年の菊花賞はタイトルホルダーが逃げ切り、今年の阪神大賞典は4角番手以内の馬が上位を占めた。阪神3000mは内回り、3200mは外→内回りで、直線359.1mでは、やはり4角で好位に位置していないと厳しい。
ただし、4角1番手となると厳しく、理想のポジションは【14-10-7-44】を誇る4角2~5番手。菊花賞を逃げ切ったとはいえ、全4勝が4角1番手のタイトルホルダーにとっては試練のデータであり、一方で先行タイプのディープボンドは好材料となる。
また、阪神芝3000mに限れば差しも台頭してくるが、3200mとなると苦戦傾向にあるのも特徴。昨年の天皇賞・春は4角10番手以下の最先着が5番人気7着のユーキャンスマイル、松籟Sも今年は1番人気のディヴァインラヴが末脚不発の5着同着、昨年は1番人気のディバインフォースが前を捕らえきれず4着に敗れた。
今年はマカオンドールをはじめ伏兵扱いに差し馬が多く、むしろ穴馬は先行タイプから発掘したい。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】最多5勝「8枠」に有力馬揃い踏み タイトルホルダー8枠16番、ディープボンド8枠18番
◆【血統傾向】想定“下位人気”が単回収値「200」データに該当 「Hペースの消耗戦で浮上」
◆【前走ローテ】日経賞組は「3着以下」に警戒 ディープボンドは“当確”データに該当
◆【人気傾向】2人気は4年連続「4着」 1人気も単勝オッズ“1倍台”にも危険データ
天皇賞・春2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】テーオーロイヤルに2強を上回る「S」評価 「申し分のない仕上がり」
◆【A評価】ディープボンドは“悲願達成”へ「A」評価 「ド迫力の動きを連発」
◆【A評価】タイトルホルダーを上回る「A」評価の爆穴 「完成形へ達した」
◆【B評価】2強のうち1頭にまさかの「B」評価 「気持ちの面でブレを感じる」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定オッズ“2桁”の惑星 「ガラリ一変の可能性あり」
◆【穴馬アナライズVol.2】前走敗戦で“人気落ち”の妙味 「父譲りのスタミナに期待」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“10人気”前後の伏兵 「波乱の立役者はこの馬」
◆【危険な人気馬】「2強」崩しを目論む人気馬は“消し”評価 「追ってからの反応が鈍い」
▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で驚異の“連対率100%”に 抜群の安定感を誇るジョッキーとは
◆【データ攻略-前編】タイトルホルダーとディープボンドに明暗、気になる「ゼロ」データとは
◆【データ攻略-後編】波乱の使者は重賞未勝利馬 追い風となる連対率「100%」の強力データ
青葉賞2022 データコラム一覧
◆【青葉賞2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【青葉賞2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【青葉賞2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
文・SPREAD編集部