■X Gamesを見れば日本人スケーターの強さがわかる
中村貴咲が優勝した翌年の2017年7月のミネアポリス大会では西村碧莉が優勝(当時15歳)し、ストリート種目では日本人初の快挙。同じくミネアポリス大会で芝田モトが優勝し、バート種目で日本人初の快挙を成し遂げている。
他にも東京五輪金メダリストの堀米雄斗が2017年5月に世界最高峰のストリートリーグで日本人初の表彰台となる3位に輝くなど、2016年から2017年頃にかけて日本人スケーターの強さが世界のコンテストシーンで明確に証明された年だという事がわかる。
■日本のエース堀米・白井はかつてのファミリー
2人が今のような世界的に認められたスケートブランド(堀米はApril Skateboards、白井はBlind Skateboards)のライダーになる前の話し。彼らはかつて、日本のスケートボードブランドTUFLEGのライダーであった。TUFLEGを主宰している立本和樹さんによると、白井は小学2年から中学2年まで、堀米は小学5年頃から中学を卒業する頃までTUFLEGに在籍していた。
スケートボードのチームというのはチームメートというより、ファミリーと呼んだ方が一般の人には伝わりやすいかもしれない。TUFLEGでのスケートボード撮影やツアーなどで苦楽を共にし、お互い切磋琢磨してきた環境が彼ら2人の関係性の源となっている。
>>>後編へ続く
◆【後編】日本のエース堀米雄斗と白井空良の強さの源にある関係性 表彰台独占の裏に見るパイオニア中村貴咲の功績
◆日本初開催、雨の激闘を制した堀米雄斗 一問一答「応援が力になった」
◆男子スケートボード・ストリートは日本勢が表彰台を独占 堀米雄斗が金メダル
■著者プロフィール
小嶋勝美●スケートボードライター
放送作家で元芸人のスケーター。スケートボード歴は一応20年以上。