8日に東京競馬場で開催される第27回NHKマイルC(GI、芝1600m)のデータを紹介する。
昨年の朝日杯フューチュリティS2着馬・セリフォス、前走・アーリントンCで重賞初制覇のダノンスコーピオン、シンザン記念を制しニュージーランドT2着のマテンロウオリオン、弥生賞5着から挑むインダストリアらが出走予定。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【NHKマイルカップ2022予想/穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”想定 「押さえておいて損はない」
■アーリントンC勝ち馬より惜敗馬に注目
最多3勝は主要ステップレースの前走・ニュージーランドT組だが、【3-0-2-49】と出走頭数も多いため複勝率9.3%とアベレージは低い。また、3年連続で馬券外と近年は不振傾向にあり、ニュージーランドT勝ち馬の成績は、昨年はバスラットレオンが3番人気で競走中止、2020年はルフトシュトロームが4番人気5着、19年はワイドファラオが9番人気9着と、人気を上回る着順を残せていない。
前走・ニュージーランドT組が本番を制したのは2018年の6番人気ケイアイノーテックだが、同馬はニュージーランドT2着。1着馬のカツジは8番人気8着に敗れている。両レースの連勝は2012年のカレンブラックヒルまで遡り、今年の勝ち馬ジャングロには不安データとなる。

ニュージーランドT 【3-0-2-49】 勝率5.6%、連対率5.6%、複勝率9.3%
桜花賞 【2-2-0-10】 勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率28.6%
皐月賞 【2-1-1-11】 勝率13.3%、連対率20.0%、複勝率26.7%
ファルコンS 【1-1-1-13】 勝率6.3%、連対率12.5%、複勝率18.8%
アーリントンC 【1-0-3-18】 勝率7.3%、連対率7.3%、複勝率29.1%
弥生賞 【1-0-1-1】 勝率33.3%、連対率33.3%、複勝率66.7%
毎日杯 【0-2-0-8】 勝率0.0%、連対率20.0%、複勝率20.0%
スプリングS 【0-1-1-6】 勝率0.0%、連対率12.5%、複勝率25.0%
橘S 【0-1-0-8】 勝率0.0%、連対率11.1%、複勝率11.1%
フラワーC 【0-1-0-2】 勝率0.0%、連対率33.3%、複勝率33.3%
アネモネS 【0-1-0-0】 勝率0.0%、連対率100.0%、複勝率100.0%
京成杯 【0-0-1-0】 勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率100.0%
近年、好調なのは前走・桜花賞組。昨年はソングラインが7番人気2着、2020年はレシステンシアが1番人気2着と2年連続で好走し、過去には17年にアエロリット、16年にメジャーエンブレムが優勝した。今年も桜花賞8着のアルーリングウェイ、同14着のフォラブリューテには警戒が必要だ。
本番と同じマイル戦として注目の前走・アーリントンC組だが、昨年はホウオウアマゾンが4番人気9着、2020年はタイセイビジョンが2番人気4着、18年はタワーオブロンドンが1番人気12着と、ニュージーランドTと同じく勝ち馬が不振。むしろ、20年のアーリントンC2着のギルデッドミラーは本番で3着、19年の同2着・カテドラルは7番人気3着、18年の同3着レッドヴェイロンは9番人気3着と、惜敗していた馬が本番で好走している。
今年も勝ち馬のダノンスコーピオンより、2着のタイセイディバイン、3着のキングエルメスに食指が動く。NHKマイルCでは前走惜敗馬に盲点がゴロゴロと潜む。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】馬券内率“トップ”の好枠にダノンスコーピオン セリフォスは2枠4番に入る
◆【血統傾向】距離延長で単回収値「888」に上昇の伏兵 マイル前後が適性の血統とは
◆【脚質傾向】トレンドは4角“7番手以下”の差し 「人気薄の差し・追込もハマる」
◆【人気傾向】1人気は現在「5連敗」 “堅軸”2人気から中穴を狙うのがセオリー
NHKマイルカップ2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】セリフォスを上回る「S」評価 古馬をあっさりパスする「文句なしの好気配」
◆【A評価】勝機十分の人気馬に「A」評価 「やる気がみなぎっている」
◆【A評価】打倒ダノンスコーピオン候補に「A」評価 「惚れ惚れするレベル」
◆【B評価】ダノンスコーピオンに不満の「B」評価 「前走で仕上げ切ってしまった」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】実績馬が“伏兵”扱い 「この人気なら積極的に買い」
◆【穴馬アナライズVol.2】前日“10人気”前後の盲点 「惨敗の前走は度外視」
◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”想定 「押さえておいて損はない」
◆【危険な人気馬】「良血×名手」の人気馬は“消し” 「前傾ラップに戸惑う」
▼データ予想
◆【データ攻略-前編】人気馬2頭に逆風 「馬券内率ゼロ」データの壁とは
◆【データ攻略-後編】想定オッズ“2桁”の穴馬 条件好転で連対率「100%」が後押し
◆【騎手データ】条件合致で驚異の“連対率80%” 軸候補にすべき美浦の大ベテランとは
新潟大賞典2022 データコラム一覧
◆【新潟大賞典2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【新潟大賞典2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【新潟大賞典2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
文・SPREAD編集部