【ケンタッキーダービー/3連複15点勝負】米国2強は“過信禁物”で「大穴」が浮上 日本馬クラウンプライドは苦戦

日本時間8日早朝、米国・チャーチルダウンズ競馬場にて、ケンタッキーダービー(GI、ダ2000m)が行われる。確たる主役が存在しない混戦模様で、どの馬にもチャンスがありそうな米国競馬の祭典。

そんな中、今年はUAEダービーを制して勢いに乗るクラウンプラウドが、日本調教馬としては3年ぶりに参戦、悲願の日本馬初戴冠に挑む。果たして、第148代目のチャンピオンはどの馬に輝くのか。

◆【ケンタッキーダービー2022予想/3連複軸1頭15点勝負の買い目・結論】キャリア2戦のテイバはバッサリ

■上位人気2頭は過信禁物

まず注目を集めているのは、主要ブックメーカーで人気を二分している、エピセンターゼンダンだろう。レーティング最上位のエピセンターは、ルイジアナダービーを制しての参戦。2走前には、ブルーグラスSを制したゼンダンや、同2着スマイルハッピーなどを退けており、レーティングトップ評価も頷ける。

しかし、過去のルイジアナダービー馬のケンタッキーダービー制覇は、1924年、96年のわずか2例と、前哨戦の相性としては決して良くない。さらに、管理するS.アスムッセン師は、北米歴代最多勝記録を更新するトップトレーナーでありながら、未だケンタッキーダービーを勝てていないという点も気がかり。強さは認めるものの、過大評価は禁物だ。

また、ゼンダンは、前走のブルーグラスSで後方から馬群を縫うように伸びて快勝と力を見せつけたが、逃げ・先行勢が有利なケンタッキーダービーでは、後方から進める同馬にとって、展開が向くかどうか疑問符が付く。ブルーグラスSの勝ち馬も、1991年以来、約30年近くケンタッキーダービーを制しておらず、こちらもやや割り引きたいところだ。

■フロリダダービー馬を中心視

過去20年で最多の5勝と、最もケンタッキーダービーと相性がいいのがフロリダダービーの勝ち馬。今年、その前哨戦を制したホワイトアバリオを馬券の中心に考える。

今季初戦のホーリーブルSでは、先行から抜け出して4馬身半差の快勝劇。前走フロリダダービーでは、5番手追走から、直線で先頭に立つと、長く良い脚を使って、チャージイットの追い上げを振り切ってGI初制覇を果たし、ここにきて本格化を遂げている。

戦法からも、逃げ・先行馬の直後につけて、直線入り口あたりで先頭に並び、押し切るというスタイルは、当レース制覇への王道パターン。2歳時にチャーチルダウンズを経験している点も、大きな強みとなるだろう。

■前哨戦敗戦馬が高配当の使者

過去10年、3着以内に入った30頭中、2ケタ人気の馬が7頭も絡んでおり(19年はJRA、それ以外の年は現地の人気)、一筋縄でいかないのがケンタッキーダービー。それらの全てが、前哨戦で敗れた馬たちで、人気に反して本番で巻き返すパターンが、高配当の使者となりそうだ。

その筆頭格はメッシエー。2走前のロバートB.ルイスSでは、2着に15馬身差の楽勝劇。前走のサンタアニタダービーでは、早目先頭も粘れず、勝ったテイバから2馬身1/4差の2着に敗れたが、3着には10馬身差をつけるなど、ここに入っても能力は高い。レーティングでは3位タイなので、上位人気にはなりそうだが、必ず押さえておきたい1頭だ。

それ以外にも、フロリダダービー3着のシンプリフィケーション、ブルーグラスS2着のスマイルハッピー、アーカンソーダービー2着のバーバーロードなど、相手なりに上位争いをする実力のある馬たちが、ここでもハマれば穴を演出する可能性は十分だろう。

■UAEダービー組の不振が気がかり

日本馬によるケンタッキーダービー初制覇を狙うクラウンプライドは、UAEダービーを快勝して北米への遠征。ダ1800m以上を3勝は、メンバー中唯一で、距離経験の強みは有利に働きそうだ。

ただ、UAEダービーそのもののメンバー構成は低調で、さらに、前走がUAEダービーだった馬の、ケンタッキーダービーでの成績は、3着以内どころか、これまで一度も掲示板にすら載ったことはなく、臨戦過程は強調できない。

週末の現地は雨予報で、北米特有の、粘土質に水分が混ざった力のいる馬場への対応もカギを握りそう。混戦模様だけに、ここでもチャンスはありそうだが、強気にはなれない。


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