22日に東京競馬場で行われるオークス(GI、芝2400m)の「血統傾向」を分析する。
桜花賞では7番人気のスターズオンアースが制し、1番人気のナミュールがよもやの10着、2番人気の2歳女王・サークルオブライフは4着。大波乱の牝馬クラシック第1弾を経て、忘れな草賞勝ちのアートハウス、フローラS勝ちのエリカヴィータら、別路線組を交えて牝馬の頂上決戦が行われる。
ここでは、血統データから読みとくオークスの推奨馬を紹介する。
◆【オークス(優駿牝馬)2022予想/騎手データ】桜花賞馬に騎乗のルメールを警戒も 注目は条件合致で「連対率75%」の“名手”
■父の特徴を受け継いだ産駒の適性
データは2012年以降で集計。過去10年のオークスで3着内馬の血統傾向は以下の通り。
ディープインパクト産駒が4勝を誇り、着別度数は【4-5-3-29】(勝率9.8%、連対率22.0%、複勝率29.3%/単回収値44)。出走頭数が多いためアベレージこそ低いが、過去10年の馬券内30頭中12頭が同産駒と、他の種牡馬を圧倒している。
しかし、昨年は2番人気のアカイトリノムスメが2着、2020年は8番人気リアアメリアの4着が最高着順で、勢いが衰えているのは事実。ここは新興勢力からオークスの適性を見極めるべきだろう。
注目はエピファネイア産駒。オークスには2頭しか出走歴はないが、2020年にデアリングタクトが無敗で制し、昨年は17番人気のミヤイハイディが6着に健闘した。エピファネイア産駒は東京芝2400mのレースで【2-4-4-21】。この中には昨年の日本ダービーで2着となったエフフォーリア、2020年のジャパンC3着のデアリングタクトも含まれ、とくに大舞台の東京芝2400mにめっぽう強い。エピファネイア自身、レース上がり3F35秒0とタフなレースになったジャパンCを圧勝。父の特徴を受け継いだ産駒は、府中の大舞台でこそ輝くというわけだ。
今年、エピファネイア産駒の注目は何と言っても、サークルオブライフ。母系はアドマイヤジャパン、タイキシャトル、Storm Catと、「末脚の持続力」が特徴の血統背景で、サンデーサイレンスの4×3はデアリングタクトと同じ。血統構成からも、スピード勝負に屈した桜花賞4着からの巻き返しは濃厚と見る。
もう1頭の同産駒・ニシノラブウインクをピックアップする。こちらもアグネスタキオン、Caerleon、Rainbow Questと、サークルオブライフに似た持続型の血統構成で、同じくサンデーサイレンスの4×3。大穴候補として挙げておきたい。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】桜花賞馬・スターズオンアースは大外8枠18番 勝率0%の“鬼門”に有力馬
◆【脚質傾向】桜花賞馬の“ポジション”に注目 「優勝候補は4角7番手以下の馬」
◆【前走ローテ】サークルオブライフとナミュールに警鐘 「桜花賞4着以下の成績は…」
◆【人気傾向】1番人気が勝率5割も、単勝“2桁”人気の「ヒモ荒れを狙うのがセオリー」
オークス(優駿牝馬)2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】サークルオブライフを上回る最高評価「S」 「操縦性やメンタルもばっちり」
◆【追い切り診断】2歳女王サークルオブライフに高評価 先週のハード追いで「一気に再上昇」
◆【追い切り診断】別路線組の有力馬に不満の「B」評価 「前走からの上積みを感じない」
◆【追い切り診断】想定“下位人気”の爆穴に「A」の高評価 「能力全開で距離を克服」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】馬券内で“万馬券”射程の爆穴 「好条件を味方に激走に期待」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定“30倍”前後の盲点 実績からも「波乱の使者となる資格は十分」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“10人気”前後の伏兵 前走から条件好転で「大駆けの可能性」
◆【危険な人気馬】人気一角の実績馬は“消し”評価 「器用な脚が使えない」
▼データ予想
◆【騎手データ】桜花賞馬に騎乗のルメールを警戒も 注目は条件合致で「連対率75%」の“名手”
◆【データ攻略-前編】桜花賞1、2着馬に明暗 馬券内率“80%”と“ゼロ”データとは
◆【データ攻略-後編】桜花賞敗戦で“人気落ち”の妙味 得意条件で「馬券内率100%」が後押し
平安ステークス2022 データコラム一覧
◆【平安ステークス2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【平安ステークス2022/前走ローテ】動く過去9年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【平安ステークス2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
文・中井達也(SPREAD編集部)