29日に東京競馬場で行われる第89回日本ダービー(GI、芝2400m)のデータを紹介する。
今年は皐月賞の上位馬が中心。5番人気で制したジオグリフ、東京スポーツ杯2歳S以来の直行で同2着のイクイノックス、朝日杯フューチュリティS覇者で同3着のドウデュース、共同通信杯を制し同4着のダノンベルーガらが出走予定。京成杯勝ちから皐月賞6着のオニャンコポン、ホープフルS勝ちから同13着と大敗したキラーアビリティなども巻き返しを狙う。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
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■優勝馬は1~3番人気から出現
過去10年、1番人気は【3-2-2-3】で勝率30.0%、連対率50.0%、複勝率70.0%。意外にも優勝は3頭しかおらず、2020年のコントレイル、15年のドゥラメンテ、13年のキズナと、3頭中2頭が二冠馬だった。

むしろ連対率60.0%と1番人気を凌駕するのは【3-3-1-3】の3番人気。近2年は馬券外に沈んだが、2019年のダノンキングリーは3番人気2着。2012年にディープブリランテが3番人気で制し、14年優勝のワンアンドオンリーや16年優勝のマカヒキを含め、17年2着のスワーヴリチャードまで、6年連続で3着以内という実績がある。
2番人気は【1-2-1-6】と1・3番人気より馬券内率は低い。しかし、2016年2着のサトノダイヤモンドから一昨年2着のサリオスまでの5年間で4回が3着以内と勢いがある。
5番人気以下では、2019年に12番人気のロジャーバローズと18年に5番人気のワグネリアンが制した以外に優勝はなく、1~4番人気から優勝馬が出ている。
人気薄の激走に警戒が必要で、昨年は9番人気のステラヴェローチェが3着、2020年は10番人気のヴェルトライゼンデが3着、19年は12番人気のロジャーバローズが優勝、18年は16番人気のコズミックフォースが3着。毎年のように大穴が馬券に絡んでいる。
▼その他、過去10年データ傾向
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日本ダービー(東京優駿)2022予想コラム一覧
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目黒記念2022 データコラム一覧
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文・SPREAD編集部