【日本ダービー/危険な人気馬】想定3人気以上の実績馬は“消し” 「他馬と併せることを嫌がる」

29日、東京競馬場で日本ダービー(GI、芝2400m)が行われる。今年の皐月賞馬ジオグリフを筆頭に、共同通信杯を圧勝したダノンベルーガ、2歳マイル王のドウデュース、皐月賞2着からの巻き返しを狙うイクイノックスに加え、NHKマイルCで2着に好走したマテンロウオリオンも参戦する。

基本的には5番人気以内で決着する傾向が強いが、2018年~20年の3年連続でフタ桁人気が馬券に絡み、昨年も9番人気のステラヴェローチェが3着に入った。今年もヒモ荒れの可能性がありそうだ。

今回、日本ダービーの「危険な人気馬」として取り上げるのは、朝日杯フューチュリティS覇者で皐月賞3着のドウデュースだ。

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■まだ解消されていない不安材料

前走の皐月賞は後方から競馬を進め、3コーナー過ぎから徐々に進出。直線で上がり最速となる33秒8の末脚を繰り出したものの、上位2頭には及ばずの3着だった。しかし結果的にレースが流れず展開が向かなかったことに加え、先行勢が上位を形成するなかで後方から唯一、掲示板を確保した内容を考えると、2歳王者の力は示したといっていいだろう。昨年の日本ダービーは上がり最速馬(タイ含む)が1着から3着を占めているように、例年切れ味を求められる舞台。前走で右手前のまま上がり最速の末脚を繰り出せた能力を素直に評価すべきで、連続好走があっても不思議はない。

しかし、今回まだ解消されていない不安材料が2点ある。それは、「他馬と併せることを嫌がる点」と「5月生まれである点」だ。

まず、筆者は昨年10月のアイビーSのレース後、ドウデュースについてこう表記していた。

「短評:10月23日アイビーS(芝1800m)に出走。好スタートから3番手に構え競馬を進めた。道中は力む場面も見受けられ、鞍上が手綱を抑えながらの追走となったが、直線に入ると一気にギアチェンジ。上がり3F34秒0と持続性のある末脚で勝利した。他馬と併せると嫌がる素振りを見せることからも精神的にはまだ幼い一面を覗かせるが、プラス12キロで勝ち切る才能と成長力は高く評価できる。次走は朝日杯FSあたりになるだろうが、癖を把握した武豊騎手が連続騎乗するのであれば注目したい。」

同馬は素質で朝日杯フューチュリティSを快勝したわけだが、この馬の最大の弱点はその後も解消されているわけではない。前走の皐月賞でも馬群の最後方から大外を回して末脚を伸ばし、3着まで迫ってきたわけだが、4角に入ったところで共に進出してきたジャスティンパレスと併せた際、約2頭ぶん外側に避けてしまっていた。この嫌がる素振りが同馬にとって大きなロスとなっていることも間違いない。

今回も武豊騎手が継続騎乗となるが、併せることを嫌がってしまうことを踏まえると今回も後方から外を回して末脚を伸ばすだろう。だが、「完璧さ」と「1つのミスも許されない」、そんな厳しい舞台なのが日本ダービー。現時点で改善されていないことを見ると、どうしてもリスクが伴う。

そして次に挙げたいのは「5月生まれである点」だ。

生月別傾向
・1月/【2-2-0-13】
 └勝率11.8%、複勝率23.5%
・2月/【3-2-3-38】
 └勝率6.5%、複勝率17.4%
・3月/【2-4-6-45】
 └勝率3.5%、複勝率21.1%
・4月/【2-1-1-35】
 └勝率5.1%、複勝率10.3%
・5月/【1-1-0-16】
 └勝率5.6%、複勝率11.1%
・6月/【0-0-0-1】
 └勝率0.0%、複勝率0.0%

過去10年の生月別成績を見てみると、1着が最も多いのが2月生まれの3勝で、2・3着は3月生まれが多い。それに比べて1月生まれが2勝で勝率も11.8%と高く、出走数が少ない割には結果を残している。しかし、ドウデュースが誕生したのは「2019年5月7日」。過去10年、5月生まれでこれまで連対したのは、2012年のダービー馬ディープブリランテと14年2着のイスラボニータの2頭のみ。昨年3番人気で4着と馬券外に終わったグレートマジシャンも、5月生まれだった。

馬によって成長曲線も異なってくるため一概には言えないが、ドウデュースはまだ素質と気性が噛み合っていないため朝日杯フューチュリティS以降で結果が出ていないと捉えることもできるだろう。

以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のドウデュースを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、究極仕上げのダノンベルーガを中心に、イクイノックスジオグリフピースオブエイトプラダリアら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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