【日本ダービー/血統傾向】単回収値「268」に“跳ねる”好条件の伏兵 「ジンクスを打破する一発に期待」

 

【日本ダービー/血統傾向】単回収値「268」に“跳ねる”好条件の伏兵 「ジンクスを打破する一発に期待」

29日に東京競馬場で行われる日本ダービー(GI、芝2400m)の「血統傾向」を分析する。

皐月賞を制し2冠目を狙うジオグリフ、長期休み明けの皐月賞を2着に好走したイクイノックス、共同通信杯を圧勝したダノンベルーガ、朝日杯フューチュリティSの覇者ドウデュースなど、世代の頂点を目指し楽しみなメンバーが揃った。

ここでは、血統データから読みとく日本ダービーの推奨馬を紹介する。

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■ダービー馬の血に注目

データは2017年以降の日本ダービーを集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

ディープインパクト、キングカメハメハ、オルフェーヴルなど「ダービー馬はダービー馬から」の格言通り、現役時に日本ダービーを勝利した種牡馬が大活躍。近年は特にこの傾向が顕著に見られ、2015年以降の連対馬は全て父がダービー馬かダービー2着馬(ハーツクライ、エピファネイア)で構成されている。

特に主流血統のディープインパクト産駒の成績が抜群なのは、瞬発力に富んだ馬の好走が多いことからも分かるだろう。特に上がり3Fが1位は【2-1-1-2】と勝率28.6%、連対率42.9%、複勝率71.4%という好成績となっている。今回は、ディープインパクトの血にフォーカスして注目馬をピックアップしたい。

まず1頭目は第72代日本ダービー馬であるディープインパクト産駒のプラダリア。父ディープインパクト×母父クロフネの牡馬は、芝のオープン以上のレースで、前走1着だと【4-2-2-8】(勝率25.0%、連対率37.5%、複勝率50.0%/単回収値117)と好走を連続しやすいタイプであることがわかる。さらに鞍上が継続騎乗だと【4-1-0-2】(勝率57.1%、連対率71.4%、複勝率71.4%/単回収値268)と高い勝率を誇っており、前走の青葉賞を勝利に導いた池添騎手が継続騎乗できる今回も期待できそうだ。青葉賞組はいまだダービーを勝てていないがジンクスを打破するあっと驚く一発に期待したい。

2頭目は父ディープインパクトの第80代日本ダービー馬であるキズナ産駒となるアスクワイルドモアに注目したい。父キズナの牡馬は、芝2000m以上かつオープン以上のレースで、前走から距離延長だと【6-4-1-23】(勝率17.6%、連対率29.4%、複勝率32.4%/単回収値194)。なかでも3~5月に出走すると【5-3-0-7】(勝率33.3%、連対率53.3%、複勝率53.3%/単回収値301)と春期にまとめて好走している。前走の距離延長で挑んだ京都新聞杯では、JRAレコードで勝利。高速馬場に適性を見せるなど父子3代ダービー制覇を達成できる能力を秘めていそうで、得意の時期、得意の距離延長で挑む今回は大穴候補として推奨したい。

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文・中井達也(SPREAD編集部)