交流戦2カード目、ともに前カードを2勝1敗で勝ち越して迎える中、両チームの打線の鍵を握る“4番打者対決”に注目したい。
◆東京六大学ライバル初顔合わせ対決 ソフトバンク・柳町達 vs. 広島・森下暢仁
■両打者ともに三冠王の可能性も
本拠地で迎え撃つ埼玉西武ライオンズの4番は、山川穂高。
2018年、19年と2年連続で本塁打王に輝いた男は、この2年間は不完全燃焼だったが、9年目の今季は開幕から絶好調。5月上旬までに14本のホームランを放ち、一時は打率も.372まで上げ、故障による離脱期間があったために規定打席不足ながら「隠れ三冠王」でもあった。スポーツニュースなどでも、ソフトバンク松中信彦以来、三冠王を狙えるのは山川だと太鼓判を押されたほどだった。
中旬からノーアーチの試合が続いて“プチスランプ”も、交流戦に入って25日の中日戦で43打席ぶりの15号ソロを放って復活を宣言。ここまで打率.342、15本塁打、33打点をマークし、本塁打、打点はリーグトップを走っている。
一方、DeNA横浜ベイスターズの4番は牧秀悟。ルーキーイヤーに数々の新人記録を樹立し、打率.314、22本塁打、71打点をマークした男は、「2年目のジンクス」などお構いなしに今季も開幕から快音を連発。交流戦に入って25日、26日のソフトバンク戦で2試合連続本塁打を放ち、ここまで打率.333、12本塁打、36打点をマーク。首位打者に立ち、本塁打、打点は、ともに村上宗隆(ヤクルト)、岡本和真(巨人)に次ぐリーグ3位となっている。
ともに三冠王も実現可能な数字を残している和製4番、絶好調同士である「山川vs牧」の直接対決、果たして軍配はどちらに。
◆屈辱の最下位から復権誓う西武 カギは“左の先発”と山賊打線の巻き返し
◆横浜DeNA、投手の出来次第で優勝も 打撃陣は牧秀悟やオースティンなど充実
◆西武の新助っ人右腕バーチ・スミス 大谷翔平を空振り三振に仕留めた速球が光る
記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB