【欧州サッカー】レアルにビッグイヤーをもたらしたブラジル代表ビニシウス 21歳の「新エース」は6月に日本と対戦

ゴールを決めたレアル・マドリードのFWビニシウス(C)Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝は28日(日本時間29日)、パリ郊外のサンドニで行われ、レアル・マドリードリバプールに1-0で勝利し、通算14度目の優勝を飾った。ブラジル代表FWビニシウスが挙げた後半14分のゴールが決勝点となった。

◆【試合のハイライト】決勝点となったビニシウスのシュート&GKクルトワのスーパーセーブ

ビニシウスは6月6日に日本代表と対戦するブラジル代表のメンバーにも入っており、王国の若きエースは欧州CL決勝で見せた勢いをそのままに、国立競技場でも躍動しそうだ。

なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りしたものの出番はなかった。UEFA公式サイトなどが試合の様子を伝えている。

■守護神クルトワが神セーブ連発

シュート数はリバプールの23本(枠内9本)に対して、レアルはわずか3本(枠内1)。この数字が示すように、試合は完全にリバプールが支配。しかし、そこに立ちはだかったのがレアルのベルギー代表GKクルトワ。浴びせられるシュートをことごとくセーブ。前半21分にはマネのシュートを右手一本で弾くと、後半19分、同37分にはサラーのシュートを立て続けに止めた。特に37分のシーンは、2~3メール手前で放たれたシュートを右腕だけで弾くスーパーセーブで、クルトワ自身が「信じられない」と振り返るほどのプレーだった。

UEFAのリバプール担当記者であるマシュー・ハワース氏は「クルトワがいなければ、(レアルでなく)リバプールが7度目の優勝を祝っていたことだろう。ベルギー代表のGKはパリでセンセーショナルな活躍を見せ、サラーやマネを苛立たせるセーブを連発した」と公式サイトにつづり、UEFAテクニカルオブザーバーパネルはクルトワを最優秀選手に選出した。

クリーンシート(無失点試合)の立役者がクルトワなら、攻撃面では唯一のゴールを挙げたブラジル代表FWビニシウスが光った。後半14分、劣勢の中、ようやく巡って来たチャンスを見逃さなかった。ゴール左前で相手DFの背後にポジションを取ると、バルベルデが送り込んで来たクロスに反応し、倒れ込みながら右足でゴールネットを揺らした。リバプールも複数のDFがいたが、その間をすり抜けるように流れてきたボールを仕留めた形だった。

■王国の新エース候補が値千金の一撃

ワンチャンスを決め切ったところに成長の跡が見えた。現在21歳のビニシウスはスピードに乗ったドリブルや大胆なフェイントを武器に将来を嘱望され、18歳でブラジルのフラメンゴからレアルに加入した。しかし、当初は力を発揮できず、そのプレーに移籍金4500万ユーロ(約61億円)の価値は見い出せなかった。

一番の問題点は、ブラジル時代から懸念されていた決定力不足。意表をつくプレーなどで観客を魅了するものの、昨季までの3シーズンではスペインリーグ通算8得点と肝心のゴールが遠かった。しかし、今季に入りようやく水に慣れたのか、一気に量産。リーグ3位となる17得点を記録するなど成長した。そして、ついにレアルを14度目のビッグイヤーに導くゴールを決めた。

UEFAのレアル担当記者であるジョセフ・ウォーカー氏は「マドリードは決勝戦の勝ち方を知っている。彼らは何が何でも仕事を成し遂げ、クルトワとビニシウスのおかげで14回の欧州チャンピオンになった」と記し、チーム戦術としてカウンターがハマったことと勝利の立役者2人を称賛した。

ブラジルでは「ネクスト・ネイマール」と呼ばれ、王国の新エースとして期待されるビニシウス。6月6日には日本代表との親善試合を控えており、そのプレーに大きな注目が集まりそうだ。

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文・SPREAD編集部


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