【MLB】ヤンキー・スタジアムは大谷翔平のクリプトナイトなのか ワーストタイ3被弾の謎

渡米後ワーストタイ3被弾した大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は2日(日本時間3日)、敵地で行われたニューヨーク・ヤンキースとのダブルヘッダーの第1試合に「2番DH・投手」のリアル二刀流で出場。ヤンキースタジアムでの初勝利を目指したが、好調ヤンキース打線の一発攻勢に沈んだ。投手としては3回8安打4失点、打者としては5打数1安打2三振だった。

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■渡米後ワーストタイの3被弾と完敗

大谷は初回、1番のマット・カーペンターに11球を粘られてから先頭打者本塁打を浴びると、4番グレイバー・トーレスにもソロ本塁打を被弾。3回には、現在ホームラン・キング独走中、先日大谷の本塁打をもぎ取ったアーロン・ジャッジに86.1マイル(約138キロ)のスライダーを捉えられレフトスタンドへの19号ソロを献上し、渡米後ワーストタイとなる1試合3被弾を食らった。

大谷は4回、二者連続安打を浴び、無死一二塁の場面で降板。さらに後を受けたホセ・キハダが二塁打を打たれ、大谷の出したランナーが生還し自責点が追加された。

打者としては、5回に中前打で3試合連続安打を記録するも、直後に一塁牽制死。試合は9回表、突然の豪雨に見舞われて一時中断。1時間28分後に再開され2死一塁の場面で打順が回ってきた大谷だったが、フルカウントから91.6マイル(約147キロ)のチェンジアップを空振りして試合終了。エンゼルスは1-6で完敗し、大谷は今季4敗目を喫した。

大谷は、投手として、3回75球を投げ、被安打8、失点4、被本塁打3、与四球1、奪三振は2で、防御率は3.99に上昇。打者としては5打数1安打2三振だった。最後は天候にも見放されるなど、苦い敗戦となった。

■「ヤンキースタジアムは鬼門」現地記者が指摘

大谷は、またもヤンキースタジアムで勝利を挙げることができなかった。しかも、昨年に続き相手打線の猛攻を受けての途中KOだ。

だが、今日の大谷の調子は悪くなかった。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者によれば、「今日は100マイル(約161キロ)を2回計測(99.5マイル(約160キロ)も2回)」と速度に問題はなかったと分析。ただ、米メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者からは「今日の直球のスピンレートはシーズン平均よりも低かった」との指摘があった。

それでも理解しがたい内容だ。米メディア「ジ・アスレチック」のブレント・マグワイア記者は、自身のTwitterで「大谷は、2回と39球を投げてストライクコールは3回だけ(残りは全てファウル)。1度も空振りを奪っていない。全然大谷らしくない」と呟いた。大谷は3回にようやく空振り三振を奪ったが、「空振り三振を取るまで54球もかかった」と同記者は言う。そして、相手主力からの3被弾。

エンゼルスのジョー・マドン監督は試合後、「今日の大谷は投球が見抜かれていた。ヤンキースはそこを拾うのが非常にうまく、我々はもう少し注意しなければならない」とコメント。「オレンジカウンティ・レジスター」のフレッチャー記者は「監督は、“ヤンキースはルール外のこと(違反行為)は何もしていない”と気をつけながら話した」と速報した。2年連続で同球場での勝ち星が上がらない大谷については、「ヤンキースタジアムは大谷(投手)にとってクリプトナイト(※)なのか?」(ブレント・マグワイア記者)と、現地メディアは首を傾げている。

米メディアでも「スーパーマン」と形容される大谷だけに、ヤンキースタジアムをスーパーマンの弱点である架空物質「クリプトナイト」に見立てる表現も散見された。

大谷はダブルヘッダー第2試合も2番DHで出場。果たして第1試合のリベンジなるか。

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文・澤 良憲(Yoshi Sawa)


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