【安田記念/騎手データ】「栗東の名手」が条件合致で“連対率65%超” 堅軸は安定感抜群のルメールか

5日は東京競馬場で最強マイラーを決める安田記念(GI、芝1600m)が行われます。

創設は1951年で、1967年に一度だけ中山で開催されましたが、基本的に東京芝1600mで固定されている重賞です。今回は2000年以降の過去データを基に気になる騎手データを見ていきます。

◆【共同会見動画】手塚貴久調教師がシュネルマイスターを語る「舞台としては一番いい」

■軸はC.ルメール騎手で決まりか

今年の安田記念に騎乗する騎手の中で2000年以降騎乗経験があるのは17名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]安田記念の騎手別成績

表から一目瞭然ですが、安田記念は優秀な成績を収めている騎手が多数います。着順と人気のバランスに優れ、連対率も20%を超える騎手が5名います。

とくに安田記念で安定感抜群なのがGIハンターのC.ルメール騎手です。

アーモンドアイやグランアレリアといった怪物級の馬に騎乗していたこともありますが、2018年は9番人気のモズアスコットを勝利に導き、15年は17番人気のブレイズアトレイルで掲示板まであと一歩の6着と健闘。人気でも、人気薄でも頼りになる騎手と言えます。

近3年は1番人気で2、3着と取りこぼしている印象はありますが、通算で単勝回収率261%、複勝回収率123%と高い数値も記録していますので、ベタ買いで良さそうですね。

同騎手は今年の安田記念で前日1番人気のシュネルマイスター(牡4、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗予定。新マイル王候補と目されている同馬なだけに、馬連や3連複の軸として考えてみてください。

■田辺裕信騎手、池添謙一騎手、川田将雅騎手も買い

続いて優秀な成績を記録する4騎手も見ていきましょう。

田辺裕信騎手は2015年のクラレント(12番人気3着)、16年のロゴタイプ(8番人気1着)、17年のロゴタイプ(8番人気2着)と3度の馬券絡みがあります。人気馬に騎乗する機会がなかったことを思うと、驚異的な成績で安田記念の走らせ方を熟知している騎手と言えます。

同騎手は今年の安田記念で前日2番人気のイルーシヴパンサー(牡4、美浦・久保田貴士厩舎)に騎乗予定。安田記念でここまでの人気馬に跨るのは初めてですが、データ上割り引く必要はなさそうです。

池添謙一騎手は2002年のダンツフレーム(2番人気2着)、05年のスイープトウショウ(10番人気2着)、20年のグランアレグリア(3番人気1着)と3度の連対があります。人気馬に跨る機会は少ないものの、人気馬に騎乗できた際は確実に結果を出せています。

なお【池添謙一騎手】×【牝馬】は集計期間内【1.1.0.1】で連対率が66.7%にまで達する熱いデータが見つかります。奇しくも同騎手が今年跨るのは牝馬のソングライン(牝4、美浦・林徹厩舎)。条件合致で期待できそうです。

川田将雅騎手は集計期間内で最多となる3勝を挙げています。2015年こそ1番人気のモーリスで制したものですが、17年のサトノアラジン(7番人気)、21年のダノンキングリー(8番人気)と伏兵馬で勝利を挙げているのがポイント。

ただし、人気馬で大きな着順に敗れるケースも見られ、できれば頭で狙いたい騎手です。同騎手は今年の安田記念で前日7番人気のダノンザキッド(牡4、栗東・安田隆行厩舎)に騎乗予定。終わってみれば今年も「ダノン」の可能性があるかもしれません。

戸崎圭太騎手は2011年のリアルインパクト(9番人気1着)、18年のアエロリット(5番人気2着)、19年のアエロリット(3番人気2着)と3度の連対があります。

数値を細かく見ていくと、関東馬に騎乗時は【1.2.0.4】連対率42.9%と数値がさらに上昇しますので、この組み合わせなら要注意です。ただし、今年跨るのは関西馬で前日18番人気のカテドラル(牡6、栗東・池添学厩舎)だけに、データ上は推しづらいですね。

■浜中俊騎手は過信禁物

最後に前日6番人気のソウルラッシュ(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)に跨る浜中俊騎手について見ていきましょう。

2013年にショウナンマイティ(3番人気2着)で好走歴がありますが、14年のミッキーアイル(2番人気16着)、15年のミッキーアイル(4番人気15着)と人気馬で大きく崩れてしまったのは気になりますね。騎乗馬のマイル適性の問題があったかもしれませんが、データ上は推すことができません。そのため同騎手とソウルラッシュのコンビは過信禁物と言えます。

以上、安田記念の気になる騎手データでした。今回はC.ルメール騎手、田辺裕信騎手、池添謙一騎手、川田将雅騎手の4騎手をデータ注目騎手としてピックアップします。あえて1騎手に絞るなら「堅軸」と考えて良さそうなC.ルメール騎手です。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


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