日本発のプロダンスリーグ「Dリーグ」は5日、東京・有明にてセカンドシーズンのチャンピオンシップが行われ、レギュラーシーズン3位の「KOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)」と4位の「avex ROYALBRATS(エイベックス ロイヤルブラッツ)」がファイナルで対戦、エイトロックスが息をつかせぬブレイキンを披露しジャッジ票+オーディエンス票を7-2とし初優勝を果たした。
◆【実際の映像】KOSÉ 8ROCKS、優勝決まった瞬間に泣き崩れるメンバーも‥‥会場からは両チームに温かい拍手
■パリ五輪メダル候補者のISSEI、有終の美
Dリーグのチャンピオンシップは、レギュラーシーズン12ラウンドを戦い、上位4チームとワイルドカード2チームの計6チームが一夜にしてトーナメントに挑むタフな決戦。エイトロックスは、前季の初代チャンピオン、ロイヤルブラッツを下し2代目王者に上り詰め、賞金3000万円を手にした。賞金の使いみちについては「とりあえず焼肉食べに行こう」という素朴なひと声や、厳しいシーズンを戦いきったがゆえの「みんなで温泉に行こう」などの微笑ましい声も漏れた。
エイトロックスのダンス・スタイルは、2024年パリ五輪の新種目となっている「ブレイキン」。このカテゴリーは日本勢にメダルの期待がかかるが、エイトロックスのディレクター兼プレーヤーのISSEIは、そのひとりと目されている。ISSEIは今季限りで退団を発表しており、有終の美を飾ったかたちとなった。ISSEIは「ダンス、サイコー! ダンスがあってよかった」と感涙にむせびながら、繰り返し感謝の言葉を口にした。記者団の取材後には、「みなさんもブレイキン、やりましょう!」と茶目っ気たっぷりに声をかけ、深々と礼をし会場を後にした。今後はこれまでも経験してきたワン・オン・ワンのダンスバトルなどに身を投じるという。
昨季スタートしたDリーグは有明アリーナでのグランドオープンの開幕から無観客開催となるなど、コロナ禍の荒波に揉まれて来たが、この日はチケットもソールドアウト、約5000人の観客に埋め尽くされた会場で幕を閉じた。終幕間際にはDリーグ神田勘太朗COOも登壇し挨拶、満員の観衆を前に、涙に声をからす場面も見られた。
なお終了後には、「Valuence INFINITIES(バリュエンス インフィニティーズ)」が最終枠12チーム目としての参戦が発表された。Dリーグのサード・シーズン開幕は10月となる。
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文・SPREAD編集部