12日に東京競馬場で行われる第39回エプソムカップ(GIII、芝1800m)のデータを紹介する。
ここまで5連続連対中で2連勝と上がり馬のジャスティンカフェ、前走ダービー卿CT3着からの巻き返しを狙うダーリントンホール、20年のきさらぎ賞を勝利しその年の日本ダービー以来の出走となるコルテジア、今年の京都金杯覇者であり連覇を狙うザダル、重賞を連続して好走中のタイムトゥヘヴン、昨年の府中牝馬S以来の重賞2勝目を目指すシャドウディーヴァらが出走予定。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
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■1番人気のオッズに注目
2020年は、1着に9番人気のダイワキャグニーが入り、3着に18番人気のトーラスジェミニが入り、3連単421万となっただけに荒れるイメージがあるエプソムCだが、1番人気は【2-2-1-5】勝率20.0%、連対率40.0%、複勝率50.0%と複勝率トップタイとなっている。最多となる3勝をしているのが、2番人気で【3-1-1-5】勝率30.0%、連対率40.0%、複勝率50.0%と、1、2番人気でほぼ上位を独占。両方とも馬券圏外に沈んだのは、2020年と2013年の2回のみで、基本的には、1、2番人気のどちらかから軸を選択したほうが無難のようだ。

ただ、昨年と同様に、見極めたいのは1番人気のオッズ。「1番人気のオッズが4.0倍以上になる場合、1、2番人気馬は馬券に絡まないが、逆に1番人気が4.0倍未満の場合、少なくとも1、2番人気のどちらかが馬券圏内に入っている。」の通り、昨年の1番人気アルジャンナは3.9倍となり、馬券には2番人気のファルコニアが3着に入った。
今年は、ザダル、ジャスティンカフェ、ダーリントンホール、タイムトゥヘヴンの4頭で人気を分け合う形になりそうだ。当日の1番人気のオッズが4.0倍以上になるようなら、1、2番人気は馬券から外すべきだろう。
▼その他、過去10年データ傾向
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函館スプリントステークス2022 データコラム一覧
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▼その他、過去10年データ傾向
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文・SPREAD編集部