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12日は函館競馬場でサマースプリントシリーズの開幕戦・函館スプリントステークス(GIII、芝1200m)が行われます。

同日にエプソムCも行われますが、出走頭数が多く、分析しがいがあるコチラを今回はチョイスしました。函館スプリントSの歴史は他重賞と比べて浅く、函館で行われるようになったのは1997年からです。ちょくちょく札幌で代替開催が行われ、昨年は札幌でレースが行われました。

今回は2000年以降の函館スプリントSの過去データ(2009年、2021年の札幌開催を除く)、2000年以降の函館芝1200mデータを基に気になる騎手データを見ていきます。

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■池添謙一騎手が奮闘 ベタ買いを推奨

今年の函館スプリントSに騎乗する騎手の中で2000年以降(2009年、2021年の札幌開催を除く)に騎乗経験があるのは11名。各騎手の騎手データは次の通りです。

[2000年以降]函館スプリントSの騎手別成績(2009年、2021年の札幌開催を除く)

表から一目瞭然ですが、過去データの連対率から優れていると判断できる騎手が限られる重賞です。各騎手の騎乗数も少なめで、少し決め手を欠くデータが算出されました。

ただし、ひとりだけ飛び抜けた連対率をマークしている騎手がいます。それが先週の安田記念を制したばかりの名手・池添謙一騎手です。


2004年から2006年にかけてシーイズトウショウで3年連続連対(1→1→2着)を果たすと、2008年は5番人気のトウショウカレッジで2着に好走。2011年のカレンチャン(1番人気)、2018年のセイウンコウセイ(3番人気)も勝利に導きました。また、大穴に跨っても怖い騎手で、2007年は14番人気のリキアイタイカンで掲示板まであと一歩となる6着、2010年も11番人気のランチボックスで6着と、現実的に一発が見込める騎手ですね。

なお、同騎手は今年の函館スプリントSで前日11番人気の8歳馬ボンセルヴィーソ(牡8、栗東・池添学厩舎)に騎乗予定。人気は全くありませんが、人気以上の激走があっても不思議ありません。この馬から万馬券を狙うのが面白そうです。

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■レジェンド・武豊騎手は割り引き

さて、函館スプリントSの過去データから気になる騎手をもう1名あげます。それがレジェンド・武豊騎手です。

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2020年のダイアトニック(1番人気)で勝利を挙げているものの、ほか6鞍は人気以下に終わっていて、2015年は1番人気のコパノリチャードで14着に敗れるなど、人気馬で大敗するケースが見られました。

同騎手は前日9番人気のファーストフォリオ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)に騎乗予定ですが、データ上は強く推せません。もし当日より人気に推されるようでも静観すべきでしょう。

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■函館芝1200mデータから3騎手をプッシュ

最後に函館芝1200mデータを見ていきましょう。

[2000年以降]函館芝1200mの騎手別成績

函館スプリントSで人気馬に跨る浜中俊騎手、藤岡佑介騎手、和田竜二騎手らは函館スプリントSの過去データだけではジャッジが難しく、函館芝1200m戦のデータも併せることで適切なジャッジができそうです。

まず前日3番人気のシゲルピンクルビー(牝4、栗東・渡辺薫彦厩舎)に跨る和田竜二騎手。着順と人気のバランスに優れるものの、連対率は14.6%とややパンチを欠く数値が算出されました。ただし【函館芝1200m戦】×【和田竜二騎手】×【牝馬】は【1-2-0-9】の連対率25.0%と数値が跳ね上がりますので、押さえて損はなさそうです。

続いて前日2番人気のビアンフェ(セ5、栗東・中竹和也厩舎)に騎乗する藤岡佑介騎手。着順と人気のバランスは悪くなく、ほぼ人気通りの着順が見込め、連対率は全騎手の中で高めです。単勝回収率は141%、複勝回収率は100%とこの舞台では配当妙味のある騎手と言えるでしょう。

そして前日1番人気の3歳馬ナムラクレア(牝3、栗東・長谷川浩大厩舎)に跨る浜中俊騎手のデータを見ていきましょう。いつも以上に減量を行い、約5年ぶりの函館参戦となる同騎手。

細かく数値を見ていくと、やや人気過剰な面が見られますが、注目は1番人気騎乗時の成績です。【函館芝1200m戦】×【浜中俊騎騎手】×【1番人気】は【3-1-0-1】の連対率80.0%と熱い組み合わせが見つかりました。当日もナムラクレアが1番人気に推されるようなら「堅軸」と考えて良さそうですね。

そして先に重賞過去データで名をあげた池添謙一騎手は全体の成績を見ても上々の成績。この条件では欠かせない騎手と考えられます。

以上、函館スプリントSの気になる騎手データのご紹介でした。データ注目騎手として池添謙一騎手、浜中俊騎手の2騎手をプッシュします。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

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