RISE世界フェザー級王者・那須川天心とK-1三階級制覇王者・武尊が対戦するビッグイベント「Yogibo presents THE MATCH 2022」が6月19日、東京ドームで開催される。「世紀の一戦」を制するのは、デビューから46連勝の“神童”那須川天心か、負けたら引退を宣言した“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”武尊か。
格闘技ファン垂涎の“世紀の一戦”実現までの7年間に、両者は何を思い、どんな言葉を語ってきたのか。両者のコメントなどを改めて振り返る。
2015年
武尊が初代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級(55kg)王座を獲得し、那須川もデビュー後1年足らずで第6代RISEバンタム級王座に。8月にBLADE FC JAPAN CUP 2015(55kg)トーナメントで全試合KO勝ちを収めた那須川の“宣戦布告”から全ては始まった。

それから3カ月後、武尊も那須川について言及し両者は“邂逅”する。


前向きな姿勢をアピールした両者だが、結局この年は直接対決が実現しなかった。
2016~17年
那須川はISKAオリエンタルルール世界バンタム級王座を獲得。一方の武尊もK-1 WORLD GP2階級制覇を成し遂げ、キックボクシング界の両雄として押しも押されもせぬ存在となる。直接対決はまたも持ち越しとなったが、那須川のラブコールは変わらない。

2018年
2月、他団体の選手でありながら武尊へのラブコールを送る那須川に対して、K-1側が民事訴訟を起こす事態に。しかし、武尊自身は決してトーンダウンしなかった。

やっぱり難しいこともたくさんあるんですけど、僕は格闘技界を背負う、変えるってずっと言ってきてるんで……時期はわからないですけど、僕は必ず実現させようと思ってるんで。そして、実現させるだけじゃなくて、僕は勝つ気でいます。「K-1最強」を僕が証明するんで、みなさん、これからも来年も再来年もK-1についてきてください。(12月8日、皇治とのK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級タイトルマッチ後)
武尊の“決意表明”に会場に詰めかけたK-1ファンからは熱狂的な声援が飛んだ。
2019~20年
2019年には両者が東京ドームでの試合実現について言及。そして、2020年大晦日の「RIZIN.26」では武尊がリングサイドから那須川戦を生観戦し、試合後には言葉を交わした。

(C)RIZIN FF


2021年
いよいよ格闘技界全体のムードとして、“世紀の一戦”が現実味を帯びてきた。K-1での武尊戦を那須川もリングサイドから観戦。また、那須川は2022年中のボクシング転向を発表し、いよいよ残すは武尊との対決のみとファンや周囲もヒートアップ。
そして12月24日、ついに両者はRIZIN榊原信行CEOと共に対戦記者会見を実施する。

那須川天心、榊原信行CEO、武尊(左から)(C)SPREAD編集部/21年12月撮影


