【マーメイドS/危険な人気馬】人気一角の実績馬は“消し”評価 「今回の臨戦過程には一抹の不安」

19日、阪神競馬場でマーメイドS(GIII、芝2000m)が行われる。昨年2着のクラヴェルを筆頭に、牝馬重賞で実績のあるマリアエレーナや、昨年のエリザベス女王杯で4着と健闘したソフトフルート、2020年のオークスで3着に好走したウインマイティーも参戦する。

過去の人気別成績を見てみると、【2-1-1-6】の1番人気はアテにできず、【0-2-1-7】の2番人気、【1-0-1-8】の3番人気はさらに信頼度が下がる。また、馬連平均配当も9424円と高く、過去10年の半数の5回が万馬券に対して、3桁配当は一度もない荒れるハンデ重賞だ。

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【マーメイドS/追い切り診断】実績上位のクラヴェルに「B」評価 肉体面は問題なそうも「万全とは言い難い」

さて、今回、マーメイドSの「危険な人気馬」として取り上げるのは、実績上位のクラヴェルだ。

■マーメイドSは「格」より「勢い」を重視

まず、本馬は2走前のエリザベス女王杯3着の実績が物語るようにいつ重賞を勝ってもおかしくない地力の持ち主で、前走日経新春杯は8着に敗れたものの、レース後に判明した鼻出血が原因であり度外視できる。しかも阪神では3戦して馬券圏内を外しておらず、さらに母ディアデラマドレは2014年の当レースを制しているなど血統の裏付けもあることから、今回初重賞制覇の期待が高まって当然だろう。

しかし、今回不安材料が2点ある。それは、「前走GIIからの参戦」と「近5走で2桁の番手からの競馬が続いていること」だ。

まずは「前走GIIからの参戦」について述べる。本レースでの前走クラス別成績を見てみると、

・前走クラス
└2勝クラス組【1-3-1-16】勝率4.8% 複勝率23.8%
└3勝クラス組【7-3-2-48】勝率11.7% 複勝率20.0%
└OP特別【2-2-1-14】(※リステッド競走含む)勝率10.5% 複勝率26.3%
└GIII組【0-2-2-26】勝率0.0% 複勝率13.3%
└GII組【0-0-2-2】勝率0.0% 複勝率50.0%
└GI組【0-0-2-10】勝率0.0% 複勝率16.7%

このように、前走で3勝クラスを使ってきた馬の成績が抜群。出走頭数は多いものの、7勝2着3回と勝ち切っており、最多勝率を挙げていた。さらに前走3着馬に限ると【3-0-0-4】、勝率、複勝率ともに42.9%と好走率は大幅にアップする。次に注目したいのは、前走OP組。サンプル数は少ないものの、複勝率26.3%は立派で、前走の着順は問われず、2017年に1着のマキシマムドパリは前走大阪城Sで13着、13年に1着マルセリーナは前走メイSで6着にいずれも敗れていた。

しかし、本来格上であるはずの前走重賞組が総じて不振傾向にあり、1番人気馬【0-0-1-3】、2番人気馬【0-1-1-3】、3番人気馬【0-0-1-4】と上位人気に支持されながら敗れているように、このレースでは「格」より「勢い」を重視しなければならないのだ。

クラヴェルが該当する「前走GII組」はこれまで4頭が出走し、うち2頭が3着に入ったが、その2頭はいずれも阪神牝馬S組だった。クラヴェル自身は前走の日経新春杯のレース中に鼻出血を発症してしまったことにより、大阪杯やヴィクトリアマイルなどの「本来想定していた路線」に使えなかったため、今回の臨戦過程には一抹の不安を感じてしまう。

つぎに「近5走で2桁の番手からの競馬が続いていること」について説明したい。

・クラヴェル近5走の4角番手
└日経新春杯(4角14番手)8着
└エリザベス女王杯(4角12番手)3着
└新潟記念(4角13番手)3着
└中京記念(4角10番手)3着
└マーメイドS(4角13番手)2着

このようにクラヴェルは後方から鋭く末脚を繰り出す戦法を得意としており、恐らく今回も後方からの競馬となるだろう。本レースにおいて追い込み馬は【2-4-3-31】と一見馬券内に好走しているように思えるが、このデータのうち「前走が重賞かつ後方10番手以上」での競馬だったときに【0-0-1-8】と大幅に数字を下げてしまうのだ。得意な左回りに替わることはプラスだが、このデータやスローになりやすそうな今回のメンバーを想定した展開面を考えるとこの想定人気は明らかに危険だ。

以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のクラヴェルを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、出走できれば展開不問で自在な脚質を持っているスルーセブンシーズを中心に、ウインマイティーアイコンテーラーエイシンチラーヴェルトハイムら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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