「Yogibo presents THE MATCH 2022」は19日、東京ドームで全16試合が行われ、RISE世界フェザー級王者・那須川天心とK-1三階級制覇王者・武尊によるメインマッチは、那須川天心が判定(5-0)で勝利した。
◆武尊、涙の敗戦で胸中吐露 「ファンの方々やK-1ファイターに申し訳ない」
■試合後は両者ともに涙
“世紀の一戦”に決着がついた。
“世紀の一戦”は大歓声に包まれスタート。天心はジャブやローキックで攻め込み、左ストレートで武尊のガードの隙間を突く。被弾が増える武尊はなかなか手数が出ないが、ここで早くも笑顔を見せる場面も。そして、ラウンド終了間際で、天心の左カウンターが炸裂。完璧な一打で武尊をマットに沈め、早くもダウンを奪った。第1ラウンドは5ジャッジともに10-8で天心を支持した。
第2ラウンドも序盤は天心ペースで試合が進む。しかし、両者が勢いよく前に出たところでバッテイング。天心は右目付近を痛め、ここでドクターチェックとなる。再開後も両者の闘志は衰えず、一進一退の殴り合いとなるが、武尊からは焦りも見られる。ジャブを中心に着実にパンチを当てる天心に対して、武尊は大振りが目立つままラウンド終了。天心リードは揺るがないまま第3ラウンドを迎える。
ダウンを奪われ、ポイントも劣勢の武尊は前に出続けるが、天心の左フックに苦しめられる。それでも、トレードマークの不敵な笑みを見せながら圧をかける武尊が徐々に天心を飲み込む。残り30秒は壮絶な打ち合いとなるが、形勢逆転には至らず試合終了。判定は5-0フルマークで天心を支持。神童は47戦無敗で次なるステージに進むことになった。
両者はリングで抱き合い、ともに涙を流した。
天心は2014年7月12日のプロデビューから、MMAルールを含め47戦47勝(31KO)無敗。今回でキックボクシングは引退し、プロボクシングへの転向を表明している。
◆武尊、涙の敗戦で胸中吐露 「ファンの方々やK-1ファイターに申し訳ない」
◆「解放されました」那須川天心、世紀の一戦終え安堵感 リング上で交わした武尊との会話とは
◆天心「やったぞー!」リング上で大号泣「武尊選手がいたから強くなれた」
文・工藤愛梨(SPREAD編集部)