26日に阪神競馬場で行われる第63回宝塚記念(GI、芝2200m)のデータを紹介する。
昨年の菊花賞に続き今年の天皇賞・春を逃げ切ったタイトルホルダー、前走・大阪杯9着から巻き返しを狙う昨年の年度代表馬エフフォーリア、昨年の有馬記念、今年の天皇賞・春と2着続きのディープボンド、2020年に無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト、前走のドバイターフを同着で勝利したパンサラッサらが出走予定だ。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
◆【宝塚記念2022予想/データ攻略-前編】タイトルホルダーとエフフォーリアに明暗、勝率“ゼロ”と“60%”とは
■逃げが0勝も
過去10年、逃げ【0-2-2-6】、先行【7-3-3-27】、差し【2-1-3-39】、追込【1-4-2-40】と先行が最多7勝となっている。昨年もクロノジェネシスが4角4番手から上がり最速の脚で連覇を達成している。

急坂を2回上ることによるスタミナ勝負になることが多く、梅雨の時期に行われる阪神芝2200mということもあり、パワーを持ち合わせている馬が台頭してくる。そのため、逃げ馬が早めに脱落することが多く、上がり3F最速馬が【7-4-0-0】と連対率100%と末脚のある馬にはマークが必要だ。
タイトルホルダーは菊花賞と天皇賞・春を一人旅で制したが、前半1000m57秒台で逃げ切れる快速馬・パンサラッサも出走。例年以上に前傾ラップが予想され、逃げ馬には厳しい展開となりそうだ。
データ上は先行脚質かつ上がり最速が好走条件。今回のメンバーでこの条件に該当する候補はディープボンドか。前走の天皇賞・春では上がり3位、2走前の阪神大賞典では上がり1位を記録しており、前が脱落すれば無尽蔵のスタミナを武器に浮上する。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】タイトルホルダーは3枠6番、エフフォーリアは2枠4番 人気馬は勝率ゼロの“鬼門”に
◆【血統傾向】条件合致で「連対率8割越え」 想定“10人気”前後の伏兵
◆【前走ローテ】タイトルホルダーとエフフォーリアに“暗雲” 本命にすべきは伏兵とは
◆【人気傾向】中心はタイトルホルダーかエフフォーリアか “堅軸”は4歳馬の1、2番人気
宝塚記念2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】エフフォーリアを上回る最高評価「S」 「控える競馬への対策も万全」
◆【追い切り診断】有力馬にまさかの「B」評価 「本来の迫力を取り戻せていない」
◆【追い切り診断】人気一角の実績馬に「A」評価 前走“メイチ”から「高値安定」
◆【追い切り診断】連勝中の上がり馬に高評価「A」 「心身ともに充実一途」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“2桁”の刺客 「一発があるとしたらこの馬」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定“8人気”前後の盲点 「明らかに過小評価の1頭」
◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程 「覚醒した古豪が大穴を開ける」
◆【危険な人気馬】人気一角のGI馬は“消し”評価 「馬がプレッシャーを感じてしまう」
▼データ予想
◆【騎手データ】明暗分かれる人気騎手 狙うべき熱いパターンに合致するジョッキーとは
◆【データ攻略-前編】タイトルホルダーとエフフォーリアに明暗、勝率“ゼロ”と“60%”とは
◆【データ攻略-後編】2強の牙城を崩す実績馬、馬券内率“100%”が強力な追い風に
文・SPREAD編集部