第63回宝塚記念(GI、芝2200m)の枠順が23日、JRAより発表された。
昨年の菊花賞に続き今年の天皇賞・春を逃げ切ったタイトルホルダーは3枠6番、前走・大阪杯9着から巻き返しを狙う昨年の年度代表馬エフフォーリアは2枠4番、昨年の有馬記念、今年の天皇賞・春と2着続きのディープボンドは7枠15番、2020年に無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクトは4枠7番、前走のドバイターフを同着で勝利したパンサラッサは6枠11番に入った。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「枠順傾向」を分析していく。
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■最多7勝の8枠
1番人気が予想されるタイトルホルダーが入った3枠は【0-1-1-13】勝率0.0%、連対率6.7%、複勝率13.3%と不振傾向にあり、2020年の1番人気サートゥルナーリアは4着に沈んでいる。馬券に絡んだのは、2015年の10番人気2着のデニムアンドルビー、2014年の8番人気3着のヴィルシーナと共に人気薄の5歳牝馬だった。
また、2番人気が予想されるエフフォーリアが入った2枠は【1-1-2-11】勝率6.7%、連対率13.3%、複勝率26.7%となっている。昨年も2番人気レイパパレが3着に、16年の2番人気キタサンブラックが3着に入っており、過去10年における同枠での2番人気の成績は【0-0-2-1】と勝ち切れていない。
こちらも上位人気が予想されるディープボンドが入った7枠は【0-2-1-18】勝率0.0%、連対率9.5%、複勝率14.3%と勝ち切れていない。90年代まで遡っても勝利が無く、過去10年で馬券に絡んだのは、2020年の6番人気2着キセキ(単勝オッズ14.2倍)、18年の10番人気2着ワーザー(単勝オッズ14.2倍)、17年の4番人気3着ミッキークイーン(単勝オッズ10.4倍)と単勝オッズが10~15倍だった。
最多となる7回の優勝がある8枠には、グロリアムンディ、ギベオンとポタジェが入った。2013年、14年に同枠からゴールドシップが連覇を達成しており、16年には8番人気のマリアライトが優勝している。馬券に絡むことができなかったのは、昨年と、2018年、2012年の3回のみとなってる。
また、優勝が無いが8枠に次いで5頭が馬券に絡んでいる1枠には、オーソリティとアフリカンゴールドが入った。昨年は、7番人気のユニコーンライオンが2着に入り、2018年には12番人気のノーブルマーズが3着に、15年には11番人気のショウナンパンドラが3着に入ったように伏兵が活躍している。特に6番人気以下の5歳馬の成績が【0-1-1-1】と複勝率66.7%となっており、オーソリティが当日6番人気以下になるような警戒したい。
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文・SPREAD編集部