【CBC賞/危険な人気馬】人気一角の重賞実績馬は“消し”評価 「ポテンシャルは一枚落ち」

7月3日、小倉競馬場でCBC賞(GIII、芝1200m)が行われる。

重賞3勝目を目指すタイセイビジョンを筆頭に、昨年の覇者ファストフォースや、昨年末のターコイズS以来の重賞挑戦となるスマートリアン、京王杯2歳S以来の重賞制覇を狙うモントライゼに加え、古馬重賞初挑戦となる3歳牝馬アネゴハダも参戦する。

過去10年で4番人気以内馬が8勝するなど、上位人気馬の勝率、連対率が高い傾向。しかし5番人気以下の馬も連対する数は多い。馬連平均は1万9023円で、昨年も8番人気が1着になるなど馬連4190円と高配当が多く、本命決着にはなりにくい。3連複平均は4万2987円で一昨年に20万馬券が出るなど万馬券が6度も出現しており、3連系は手広く流すべきレースといえるだろう。今年も波乱含みの一戦となりそうだ。

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今回、CBC賞の「危険な人気馬」として取り上げるのは、3歳牝馬のアネゴハダだ。

■軽斤量=有利ではない重賞

同馬は昨年7月のダート戦で新馬勝ちを収め、芝重賞の小倉2歳Sに出走するといきなり3着に入り素質の高さを見せた。その後も3月に出走したフィリーズRでは後にフローラSで4着のマイシンフォニーに先着する3着。そして3戦ぶりの自己条件となった前走の由比ヶ浜特別では、5番手から直線で外に持ち出されると上がり最速の脚を繰り出し勝利。1400m以下では底を見せていないことに加えて、3週前の函館SSでは3歳牝馬&軽量のナムラクレアが勝利と3歳馬の勢いは十分。ここでも通用の余地はあるだろう。

しかし、今回不安材料が2点ある。それは、「3歳馬の不振」と「軽斤量への不安」だ。

まずは「3歳馬の不振」について述べる。年齢別成績を見てみると、

・年齢
 └3歳【0-1-0-14】
  勝率0.0%、複勝率6.7%
 └4歳【0-1-1-16】
  勝率0.0%、複勝率11.1%
 └5歳【8-5-5-29】
  勝率17%、複勝率38.3%
 └6歳【2-2-4-41】
  勝率4.1%、複勝率16.3%
 └7歳以上【0-1-0-21】
  勝率0.0%、複勝率4.5%

3歳馬は馬券絡みが昨年の2着馬ピクシーナイトの1頭のみ。4歳馬についても2013年のハクサンムーンが2着、サドンストームが3着に入って以来馬券にすら絡めていない不振ぶりだ。2018年のダイメイフジや2020年のクリノガウディーら1番人気に推された4歳馬もいたが共にフタ桁着順に敗れており、上位人気馬も信用できそうにない。

つぎに「軽斤量への不安」について説明したい。斤量別での成績を見てみると、

・斤量別成績
 └49キロ以下/【0-0-0-5】
  勝率0.0%、複勝率0.0%
 └49.5-51キロ/【1-1-0-15】
  勝率5.9%、複勝率11.8%
 └51.5-53キロ/【2-2-0-38】
  勝率4.8%、複勝率9.5%
 └53.5-55キロ/【1-4-1-36】
  勝率2.4%、複勝率11.9%
 └55.5-57キロ/【4-1-7-26】
  勝率10.5%、複勝率31.6%
 └57.5キロ以上/【2-2-2-5】
  勝率18.2%、複勝率54.5%

このように55キロ以下の馬は基本的に不振で、斤量が重くなればなるほど数値が上昇する。阪神で行われた一昨年は57キロのレッドアンシェルが3着、小倉で行われた昨年は55.5キロの牝馬アウィルアウェイが3着に好走。この傾向は競馬場が変わっても不変のようだ。中京施行時には56キロ以上を背負った馬のワンツースリーが実に3度もある。

つまり「ハンデが軽ければ有利」という風潮とは正反対な重賞がこのCBC賞というわけだ。アネゴハダは小倉にも良績があり、3歳世代の勢いも重視しなければならないが、函館スプリントSを快勝したナムラクレアと比べ、競馬のセンスやポテンシャルは一枚落ちの感は否めない。上がり馬を重視するのではなく、「前走GIまたは重賞で惨敗し、サマースプリントシリーズに矛先を向けてきた馬」を重視することが的中のヒントとなるのだ。

以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のアネゴハダを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、展開不問で自在な脚質を持っているスマートリアンを中心に、カリボールタイセイビジョンレインボーフラッグロードベイリーフら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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