■アネゴハダ
【中間調整】2走前の桜花賞は15着。その後、葵Sは抽選で除外となり6月4日に自己条件の前走・由比ヶ浜特別に出走したが、そこでは正攻法から抜け出し快勝を収めている。やはり短い距離でこその馬だろう。華奢な馬ではあるが、前走が余力を残しての勝利。直後にCBC賞へ格上挑戦することが決定した。短期放牧で英気を養い、6月19日にウッドで流したのが初時計。1週前追いは藤懸騎手を背に坂路で単走したが、鞍上が軽かったにせよグイグイと進んでいき、ラストでも長くいい脚を使った。4F50秒9(馬なり)は、桜花賞前に目一杯追われて出した過去の自己ベストタイムを大幅に更新する数字。
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【最終追い切り】輸送を控える今週は坂路単走で息を整える程度に留まる。馬場の真ん中をブレなく集中して登坂。脚をしっかり溜めると、ラストの仕掛けには“待ってました”とばかり機敏に反応し、いい切れ味を見せていた。
【見解】前走時に目一杯追われる調整を3本消化。GI・桜花賞後で多少なりとも反動がありそうな局面でそれだけ追えたあたり、華奢な身体に似つかわしくない心身の強靭さがあるということだろう。この中間はそこまでの負荷は掛けられていないが、東京遠征後の中3週で小倉遠征と考えれば問題ない。先週の動きは圧巻で、今週も味付け程度だったとは言え終いに仕掛けることができていた。体調万全でなければこなせない調整内容。目下絶好の気配と言っていい。
総合評価「S」
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ラジオNIKKEI賞2022 データコラム一覧
◆【ラジオNIKKEI賞2022予想/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【ラジオNIKKEI賞2022予想/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
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西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。