【七夕賞/危険な人気馬】人気一角の実績馬は“消し”評価 「立ちはだかる2つの壁」

10日、福島競馬場で七夕賞(GIII、芝2000m)が行われる。実績上位のヒートオンビートを筆頭に、福島民報杯を制したアンティシペイトや、ヒュミドールレッドジェネシスも参戦する。

過去10年で1番人気は【2-1-1-6】、2番人気【2-1-0-7】となっており、ハンデ戦らしくおよそ信頼しづらい。3番人気も【3-0-0-7】と1着か馬券圏外かという一発屋的な戦歴でアテにできない。今年も波乱含みの一戦となりそうだ。

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今回、七夕賞の「危険な人気馬」として取り上げるのは、実績上位のヒートオンビートだ。

■能力、実績は最上位のヒートオンビート

いまだ重賞は未勝利ながら、目黒記念2着、チャレンジC3着、日経賞3着、そして前走の天皇賞春では4着と実績は一枚上。その前走でも3-4角で前に馬がいて、動くに動けなかった不利がありながらも掲示板を確保できたことは力をつけた証拠だろう。陣営もここで勝利して秋の飛躍につなげたいと考えているだろう。

しかし、今回不安材料が2点ある。それは、「GI組の不振」と「関西騎手の不振」だ。

まずは「GI組の不振」について述べる。前走のクラス別成績を見てみると、

・前走クラス別成績
└2勝クラス/【0-0-1-1】
 勝率0.0%、複勝率50.0%
└3勝クラス/【0-0-2-7】
 勝率0.0%、複勝率22.2%
└OP(リステッド含む)/【2-3-4-25】
 勝率5.9%、複勝率26.5%
└GIII/【6-5-2-59】
 勝率8.3%、複勝率18.1%
└GII/【1-1-0-23】
 勝率4.0%、複勝率8.0%
└GI/【1-1-1-6】
 勝率11.1%、複勝率33.3%

最も多く勝ち星を挙げているのは前走GIII組。連対数も11連対と半数以上を占める。その内訳をみてみると、4連対の鳴尾記念組が最多。好走した4頭中3頭は負担重量増でハンデ57キロだったので、七夕賞へ向けてたたき台のフシもあった。今回該当するショウナンバルディは当然マークしなければならないだろう。

また、本レースは実績がモノをいうレースで、優勝馬10頭中7頭に芝1800m以上の重賞優勝歴があった。残る3頭中1頭はOP特別優勝歴があり、この2点に該当しないのは12年アスカクリチャンと18年のメドウラークの2頭。3勝クラスを勝ち上がった上がり馬にとっては厳しいデータということは覚えておきたい。

そしてヒートオンビートが該当する、前走GI組は【1-1-1-6】という成績。しかし好走経験があったのは前走東京、京都、またはドバイだった。阪神競馬場で行われた前走天皇賞・春から参戦するヒートオンビートにとっては馬券圏内率0.0%という高い壁となっている。

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つぎに「関西騎手の不振」について説明したい。騎手の所属別成績を見てみると、

・騎手所属別成績
└美浦/【9-6-7-97】
 勝率7.6%、複勝率18.5%
└栗東/【1-4-3-23】
 勝率3.2%、複勝率25.8%
└外国/【0-0-0-2】
 勝率0.0%、複勝率0.0%

先週同様、東で行われる重賞らしく、美浦所属の騎手が【9-6-7-97】と圧倒的な成績を収めている。当日10番人気以下だった馬で馬券圏内に激走した馬の鞍上は全て美浦所属騎手。なかでも内田博幸騎手は4度馬券内に導いており、今回騎乗するプリマヴィスタには要注目だ。

一方で栗東所属騎手は【1-4-3-23】という成績で、馬券に絡めたのは川田将雅騎手、M.デムーロ騎手、岩田康誠騎手、小牧太騎手、福永祐一騎手、酒井学騎手のみ。今回有力視されているヒートオンビートには池添謙一騎手が騎乗予定だが、これは大きな不安材料といってもいいだろう。

以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のヒートオンビートを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、展開不問で自在な脚質を持っているアンティシペイトを中心に、プリマヴィスタモズナガレボシヴァンケドミンゴフォルコメンら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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