世界中のサッカーファンが注目したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)はレアル・マドリード、ロシアW杯はフランス代表がそれぞれ制した。
どちらかを制覇しただけでも十分讃えられることだが、レアル・マドリードとフランス代表の両チームでレギュラーとしてビッグタイトルを獲得したのがラファエル・ヴァラン選手だ。
同胞ジダンも背負った背番号5を継承
ヴァラン選手は、2011年の夏に18歳の若さでレアル・マドリードへ加入。背番号19を背負い、初ゴールも記録するなど期待の若手CBとして将来を嘱望された。
翌シーズンには1桁の背番号2へ変更。10代ながら1桁の背番号を与えられたこともあり、クラブからの評価もそれだけ高かったといえるかもしれない。
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しかし、その後は怪我に苦しめられた上に、クラブにはセルヒオ・ラモス選手とぺぺ選手という世界屈指のCBが君臨していたことから、出場機会が限られ、移籍の噂も飛び交った。
マンチェスター・ユナイテッドが獲得に乗り出すとの噂も流れる中、2016-17シーズンから背番号5に変更。
当時の指揮官で、クラブのレジェンドでもあるジネディーヌ・ジダン監督が現役時代に背負った番号を同胞のヴァラン選手が背負うこととなる。同年、契約延長に合意したことが発表された。
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ライバルであったぺぺ選手も2017年に退団し、セルヒオ・ラモス選手とのCBコンビが定着。2016-17シーズン、2017-18シーズンの2年連続でCL決勝のスターティングメンバーとしてR・マドリードの三連覇に貢献した。
フランス代表では背番号4を着用
2012年にA代表に初招集されると、翌年にポール・ポグバ選手とともに代表デビュー。フランス代表では背番号4を背負い、2014年のブラジルW杯では主力としてベスト8進出に貢献した。
自国開催となったEURO2016では代表に選出されるも、怪我のため辞退。それでもフランス代表のディディエ・デシャン監督からの信頼は暑く、2018年ロシアW杯では全試合フル出場でフランス代表の優勝に大きく貢献した。
自身4度目のクラブW杯制覇へ
これまで、CL4回、クラブW杯3回、リーガ・エスパニョーラ2回、W杯1回など数々のタイトルを獲得してきたヴァラン選手。

(c)Getty Images
まだ25歳ということを考えると、サッカー人生でもっと多くのタイトルを獲得していくだろう。まずは今年、12月12日に開幕するクラブW杯で、自身4度目となる制覇を目指す。
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