7月7日に開幕したワールドゲームズ2022バーミングハム大会(第11回大会)は17日の最終日、11競技の終了とともに閉幕した。今大会、約100の国・地域から3,500名の選手が223個の金メダルを目指し、熱戦が繰り広げられた。
◆米アラバマ州バーミングハムで開幕、「もうひとつの五輪」ワールドゲームズとは……
「もうひとつの五輪」はアメリカ・アラバマ州23会場で34競技が実施され、375,000人の観客が世界最高峰のプレーや演技にが披露された。70カ国でのテレビおよびolympics.comによるオンラインストリーミングなどにより、世界各国に放送・配信された。
■日本からは21競技に138名が参加
クロージングセレモニーは、現地時間17日夜8時から開会式と同じProtective Life Stadiumで開催。スポーツを通じた平和的な一体感の表れとして、オープニングの入場行進は国別に分かれることなく、混ざり合いながら一緒に行進する形となった。
大会主催者・国際ワールドゲームズ協会(IWGA)ホセ・ペレルナ会長は、パンデミックを乗り越えワールドゲームズで見事な演技を見せた選手に敬意を表するとともに、バーミングハム市と3,000名を超すボランティアの献身的な活躍に謝辞を述べた。
今大会、日本からは21競技(公式競技17、公開競技4)に138名のトップアスリートが参加。最終的な日本勢の成績は、金10個、銀11個、銅12個の計33個のメダル獲得となり、大台の30を超すメダル数となり、目覚ましい活躍を見せた。
日本国内でのメダル獲得数の実績としては、公開競技を除く今大会のメダル数は30個(金10、銀9、銅11)で、前回大会(2017年・ポーランド)の22個(金9・銀6・銅7 公式競技のみ)を大きく上回り、歴代1位の2001年秋田大会(第6回大会)の25個(金9・銀6・銅10)を上回る歴代トップの獲得数となり、2022年、新たな歴史を刻んだ。
五輪に採用される新競技は、ほとんどがワールドゲームズより採択されており、次の五輪を担う大会だけに今後、五輪での日本勢の躍進にも期待が持てる10日間となった。
■競技別メダル数
公式競技
ビリヤード:銅1
ダンススポーツ(ブレイキン):金1、銅2
空手:金1、銀1、銅1
ライフセービング:銅1
体操(パルクール):銅2
体操(ダブルミニトランポリン):銅1
パワーリフティング :金2
ソフトボール:銀1
スポーツクライミング:金1、銀3、銅2
相撲:金4、銀4、銅1
ウエイクボード:金1
公開競技
デュアスロン:銀1
ラクロス(男子):銅1
車いすラグビー:銀1
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文●SPREAD編集部