【中京記念/危険な人気馬】人気一角の実績馬は“消し”評価 「身体的な疲労が大きい」

24日、小倉競馬場で中京記念(GIII、芝1800m)が行われる。サマーマイルシリーズ2戦目となる中京記念。今年も開催場所が小倉競馬場となり、昨年同様、距離も1800mでの施行となる。小倉巧者が狙いを定めて出走する可能性がありそうだ。

出走予定馬を見てみると、前走のマイラーズCでも3着に善戦している実績上位のファルコニアを筆頭に、サマーマイルシリーズ初戦の米子Sで2着に好走したカイザーミノルや、ミスニューヨーク、昨年の2着馬カテドラルも参戦する。1番人気は【2-0-2-6】。2番人気が【0-1-0-9】、3番人気が【1-0-2-7】。4番人気が【0-0-2-8】。とにかく1~4番人気がアテにならない。一方で5番人気【3-1-2-4】、6番人気【1-5-0-4】、7番人気【2-0-0-8】と5~7番人気が好成績。馬連平均配当は1万5921円。間違いなく穴党向きのレースだ。

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今回、中京記念の「危険な人気馬」として取り上げるのは、実績上位のファルコニアだ。

■能力、実績は最上位

同馬は、前走のマイラーズCでも3着に善戦。好位からジワジワと脚を伸ばすタイプなだけに勝ち切れない競馬が続いているものの、エプソムC3着、京都新聞杯3着の実績を考えればここでは実績は最上位。1800mの成績が【4-2-1-1】と距離への適性も抜群。昨年の小倉記念のように馬場が渋ると能力を発揮できないため、良馬場なら重賞初勝利が見えてきそう。

しかし、今回不安材料が2点ある。それは、「馬体重」と「前走マイラーズCを走った馬のその後の成績不振」だ。

まずは「馬体重」について述べる。馬体重別成績を見てみると、

・馬体重
└459キロ以下【0-0-1-18】
 勝率0.0%、複勝率5.3%
└460-479キロ【2-1-1-43】
 勝率4.3%、複勝率8.5%
└480-499キロ【4-7-7-37】
 勝率7.3%、複勝率32.7%
└500-519キロ【3-2-1-19】
 勝率12.0%、複勝率24.0%
└520キロ以上【1-0-0-11】
 勝率8.3%、複勝率8.3%

基本的には大きな馬体の馬ほど好成績。特に勝率ベースでみると500-519キロのゾーンがトップ。回収率も単勝は156%と優秀な成績を記録している。なかでも2014年に7番人気で勝ったサダムパテック、15年に6番人気で勝利したスマートオリオンや16年の7番人気で制したガリバルディなど当日馬体重増か増減なしの馬が【3-2-1-8】と好走しており、当日の馬体重に注目すべきレースでもある。

ファルコニアは前走で472キロ、2走前で470キロ、3走前も470キロでの出走となっており、本馬が該当する460-479キロのゾーンは【2-1-1-43】と好走率がガクンと下がっているのだ。なお、補足をしておくと460-479キロのゾーンの馬が揉まれない大外枠に入ると【1-1-0-1】と分母は少ないが好走率は高くなっている点は注意を払いたい。

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つぎに「前走マイラーズCを走った馬のその後の成績不振」について説明したい。前走マイラーズCに出走した馬の次走の成績を見てみると、

・マイラーズC出走馬(上位10頭)
└1着 ソウルラッシュ →安田記念13着
└2着 ホウオウアマゾン →安田記念12着
└3着 ファルコニア →中京記念出走予定
└4着 ベステンダンク →中京記念出走予定
└5着 エアロロノア →安田記念7着
└6着 レッドベルオーブ →安土城S(L)6着
└7着 カラテ →安田記念16着
└8着 ロードマックス →巴賞(OP)7着
└9着 サトノアーサー →抹消
└10着 レインボーフラッグ →鞍馬S(OP)9着

このように、前走マイラーズCに出走した馬は次走で軒並み凡走を繰り返しており、15着まで広げても次走で米子Sに出走したエアファンディタが掲示板内の5着を確保したので精一杯だったのだ。

マイラーズC当日の馬場は荒れており、稍重発表での施行だったが見た目以上に馬場に脚をとられている馬も多く身体的な疲労が大きかったことも理由の一つだと考えられる。今年も小倉競馬場で行われるわけだが、最終週ということもあり先週は騎手が内目を避けるレースも多く見られただけに、良馬場でも相当タフなコンディションの中でのレースとなりそう。前述に記載したが、馬体重の重い馬の方が好走率が高くなっているのは、「馬場適性」「パワーとスタミナ」が必要になるからではないか。

実績上位な面に加え、展開不問な末脚を持っているファルコニアに人気が集中するのも当然だが、前走からの疲労とメンバーレベルを踏まえると全幅の信頼は置いてはいけないのではないか。

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以上の不安点から、ここは馬券的な妙味も考え、人気一角のファルコニアを「消し」とする。今年のメンバー構成と道中のペースをイメージすれば、展開不問で自在な脚質を持っているカイザーミノルを中心に、ダブルシャープベレヌスミスニューヨークモズナガレボシら、ある程度のポジションから競馬ができ、ハイペースでも瞬時に反応ができる馬を上位に評価したい。

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文・西舘洸希(SPREAD編集部)


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