日本ツアー白星発進のパリ・サンジェルマン 35歳メッシがJリーグ王者・川崎相手に見せた凄み

川崎戦で全得点に絡み輝きを放ったメッシ(C)Getty Images

フランスリーグ1部のパリ・サンジェルマン(PSG)は、20日に行われた川崎フロンターレとの一戦に2-1で勝利した。“新・銀河系軍団”と評される世界的スター集団とJリーグ王者との戦いを新国立競技場では最多となる64,922人が見守った中で、輝きを放ったのがアルゼンチン代表FWリオネル・メッシである。

◆【実際の映像】川崎に完勝のパリ・サンジェルマン、メッシを起点に生まれたカリムエンドの追加点

■トップ下で先発出場

PSGは「3-4-1-2」のシステムを採用し、メッシは2トップを形成したフランス代表FWキリアン・ムバッペとブラジル代表FWネイマールの後ろのトップ下で先発出場。昨季は前線で3トップとして起用されることが多かったが、今季から新たに指揮を執るクリストフ・ガルティエ監督は背番号30を一つ下げたポジションで使うことにトライした。

前線からの守備の負担を軽減されたメッシは、中盤で自由にボールを引き取り、長短のパスを織り交ぜて周りを活かしながらPSGの攻撃を活性化させた。まだチームとしての完成度は高くなく、日本独特の高温多湿な気候に苦しむ選手たちが多かったなかで、PSG加入2年目を迎えたメッシは状態の良さを感じさせた。

そして33分、ムバッペが左サイドからクロスを上げ、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミの落としに反応したのはメッシ。右足を振りぬくと、グラウンダーの強烈なシュートは川崎DF登里享平にあたり、ゴールネットを揺らした。3試合を戦う日本ツアーの初戦で日本のファンをいきなり喜ばせた。

■年齢を重ねて身につけた新たなスタイル

6月に35歳を迎えベテランに差し掛かるメッシは若手時代に見せてきたスピードや一瞬の爆発力は落ちてきている。しかし、状況を把握する戦術眼や判断力、周りを活かしながら自分が活きるポイントを見極めゴールに絡んでいくという、経験を重ねたからこそできる新たなプレースタイルをここ数年は見せてきた。

そんなスタイルがより活かされたのが後半に生まれたPSGの2点目だ。後半13分、ピッチ中央でボールを受けたメッシは左サイドのファン・ベルナトへボールを展開する。そしてベルナトに近づいたメッシは、絶妙なワンツーパスを供給し、ベルナトのクロスを最後はアルノー・カリムエンドが押し込んだ。

このシーンでは中央でボールを受けたメッシに対し、川崎の3選手が近づいてきた。ムバッペ、ネイマールがハーフタイムにベンチで下がり、より自身への警戒が強まっていた中で、川崎守備陣の思惑を見透かしたかのように周りを使いこの局面を打開してみせた。一瞬の判断力、技術、ポジショニングで、今なお世界最高峰に君臨する理由がそこにはあった。

メッシは後半17分にマウロ・イカルディと代わりお役御免となった。背番号30が国立競技場で見せた62分間のプレーには、今現在のメッシが持つ凄さが詰まっていた。スター軍団が共演したPSGというチームにおいても、その輝きは特別なものとして日本のファンには刻まれたことだろう。

日本ツアー初戦で白星スタートを飾ったPSGは、23日に浦和レッズと25日にガンバ大阪と対戦する。各国代表のスターを揃えた“新・銀河系軍団”において、サッカー史上最高の選手として今なお輝きを放つメッシのプレーからは引き続き目が離せない。

◆【実際の映像】ムバッペ、ネイマールら先発のパリ・サンジェルマン、メッシが川崎相手に決めた右足での先制弾

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文・井本佳孝(SPREAD編集部)


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