【RIZIN.37】“17年GPファイナリスト”RENAと浅倉カンナ、主役奪還への覚悟 「伊澤選手を倒せるのは私しかいない」

RENA(C)RIZIN FF

湘南美容クリニック presents RIZIN.37』は31日、さいたまスーパーアリーナで開催される。

本大会の“盛り上がり”を左右するのは、2017年以来5年ぶり2度目の開催となる「RIZIN WORLD GRAND-PRIX 2022 スーパーアトム級トーナメント」の1回戦だ。

現スーパーアトム級王者・伊澤星花、初代・第3代スーパーアトム級王者の浜崎朱加、シュートボクシングのRENA、17年女子スーパーアトム級GP覇者の浅倉カンナと、RIZIN女子を体現する4選手が参戦。海外勢を迎えて、初戦突破を目指す。

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ここでは、「RENA vs. アナスタシア・スヴェッキスカ」、「浅倉カンナ vs. パク・シウ」の見どころを紹介する。

■17年GPファイナリストが主役の座奪還へ

2017年に初開催となったRIZIN女子スーパーアトム級GP。参戦した日本人選手はRENA、浅倉カンナ、山本美憂の3人、海外勢を迎え撃つ形での8人制トーナメントだった。当時、そこには伊澤星花と浜崎朱加の姿はなかった。

RENAと浅倉はお互いに強豪外国人選手を撃破し、決勝戦へ進出。17年大晦日、浅倉がそれまで連勝を続けていたRENAをバックチョークで絞め落として一本勝ち。浅倉が初代女王となった。2人が、RIZIN女子の歴史をスタートさせたのだ。

初代女王となった浅倉に、RENAはリマッチを要求し、18年7月に実現させた。結果再戦でも浅倉が意地を見せて判定勝ちを収めた。両者の戦いは、世間に女子格闘技の魅力を存分に伝えた。当時はRIZIN女子のトップ1、2が浅倉とRENAだった。

17年のスーパーアトム級GPから約5年。トーナメントの顔ぶれは、大きく変化した。今トーナメントの優勝候補・伊澤は、2020年にデビューしてメキメキと頭角を現し、22年に最短キャリアでRIZIN新女王に。浜崎は海外から凱旋し、日本のリングへ。2018年12月、21年3月の2度、浅倉は浜崎に敗戦を喫している。

苦しくも、RENAと浅倉は超新星と大ベテランに先を越されてしまった。だが、RENAと浅倉の歩みが止まったわけではなかった。

■17年GPファイナリストが主役の座奪還へ

RENAは、ストライキングのみで押し切るスタイルを改良し、寝技やタックルディフェンスの練習に真摯に向き合うように。得意な打撃をMMAで活かせるようになった。その証拠として、2020年9月にはベテラン・富松恵美を判定で撃破、21年11月には山本美憂との再戦でヒザ蹴りでTKO勝ち。2021年大晦日にはパク・シウに判定負けをしているが、MMAファイターとして確実に進歩してきた。

RENAは「49kgは私が作った階級」とインタビューで語っている。MMAでは無冠ながらも、女子MMAのジャンルを世間に定着させた功績は大きい。優勝への想いもそれだけ強いだろう。そもそもRENAのバックボーンはシュートボクシング。「寝技が得意な選手が日本人選手は多いので、打撃が得意で倒せるのは私しか、今のところいない」と話す。強烈なボディ打ちや三日月蹴りなどでKO勝利を狙いたい。

さらに「この中で伊澤選手に勝てるのは私しかいない」と宣言。優勝候補伊澤撃破へ向けて、闘志を燃やしている。

浅倉カンナ(C)RIZIN FF

一方の浅倉は2019年8月から4連勝を飾るも、21年3月の浜崎朱加とのタイトルマッチで判定負け。再起をかけた新星・大島沙緒里との戦いにも敗れ、悔し涙を流していた。「今はきつくて地獄。強くなれ自分。涙なんて体から消えてしまえ」とSNSに投稿するほどの屈辱も味わった。だが、2022年4月には修斗王者のSARAMIに判定勝ちし、再起を果たしている。酸いも甘いも経験してきた浅倉。それだけにトーナメント台風の目となる可能性も高い。

試合が決まった際、浅倉は自身のYouTubeで「そんなに期待されていないと思うんだよね、カンナに。だから今回は逆にありがたい」とコメント。優勝候補と言われていないことから、逆に食ってやろうという思いも強い。再び主役の座へ返り咲きたいところだ。

■両者は初戦からハイレベルの一戦になる

RENAの対戦相手は、ウクライナのアナスタシア・スヴェッキスカ。ヨーロッパアマチュアMMA選手権準優勝、世界大会優勝などの実績を引っ提げ、プロデビュー。

長身から繰り出されるパンチと蹴りで相手を戦意喪失に追い込む打撃を持つ。RENAの鋭い打撃に対して、アナスタシアがいかにして戦うか。ハイレベルな打撃の展開も予想される。

浅倉の対戦相手は、韓国のパク・シウ。現在日本に住み、トレーニングに励み、テコンドーをベースとしキックボクシングでも活躍していたこともある。その打撃と総合力を武器に青野ひかる、大島沙緒里らを下し、2021年12月にはRENAにも勝利を挙げている。

浅倉がタックルを仕掛け、自身の得意なグランドへ引き込む展開を作れるかどうか。パクは自身の打撃を序盤からヒットさせ、浅倉を削ることができれば勝機が見えるだろう。

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文●吉田崇雄


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